廃棄予定の家具を再生する新事業
香川県善通寺市に憩うオーダーメイド家具屋MR.HANDMANが、2025年12月から新たに「家具アップサイクル及びリメイク事業」を開始します。この取り組みは、使われなくなった家具を再利用し、現代のライフスタイルに合った形へと作り直して販売するというものです。
環境意識の高まりと家具の再利用
日本国内では毎年、まだ使える家具が大量に廃棄されています。その背後には、引越しやライフスタイルの変化、空き家の問題があります。たとえば香川県では、令和5年の時点で約91,500戸の空き家が存在し、全国平均を大きく上回る18.6%という高い割合を占めています。このような空き家の中には、再利用可能な家具が点在しているのです。
独自の再生プロセス
本事業においては、廃棄予定品の中から選定された家具を職人が手掛け、再生されます。古くからの傷や色ムラなどもデザインに活かし、使用価値を見出すのが特徴です。さらに、機能を追加したりサイズ調整をすることで、現代のライフスタイルにフィットした家具へと生まれ変わります。
さらなる地域貢献を目指して
MR.HANDMANはこの新しい事業の立ち上げに加え、今後は空き家問題の解決を目指し、一般社団法人香川県空き家対策連合会と連携しながら取り組んでいきます。また、障害者の方々を対象とした人材育成や雇用の支援も視野に入れています。本年度中は50件の家具再生を目指し、2030年までに100件の達成を狙います。
地域との共生を重視するMR.HANDMAN
MR.HANDMANは、企業や個人に向けたオーダーメイドの家具製作を行っているだけでなく、地域との繋がりも大切にしています。支援学校での木工体験や養護施設でのイベント運営を通じて、地域に貢献し続けています。これらの経験を基に、今後も地域の皆様とともに成長し、お互いに支え合う企業へと進化していくことを目指しています。
会社情報
株式会社アステックスは、東京都新宿区に本社を置き、オーダーメイド家具の製造・販売、電気工事の設計施工など幅広い業務を行っています。環境に配慮した「循環型ものづくり」を目指しつつ、より良い地域社会の実現に貢献します。