LivEQuality大家さん、5億円調達
2024-03-27 13:00:02
シングルマザー支援のLivEQuality大家さん、インパクトボンドで5億円調達!100戸超え、名古屋で新たな物件取得
シングルマザーの住まいと自立を支援するLivEQuality大家さん、5億円調達
経済的困難を抱えるシングルマザーを「住まい」という視点から支援する株式会社LivEQuality大家さんが、この度、第2回インパクトボンドの発行により1億8000万円を調達、累計調達額は5億円に到達しました。この資金を活用し、名古屋市に新たな居住用物件16戸を取得、保有物件数は100戸を超えました。
住まいの問題から始まる負の連鎖
母子家庭を取り巻く現状は厳しいものがあります。世帯数は120万世帯にも上り、相対的貧困率は48%、平均世帯月収は23万円というデータもあります。DVや離婚を経験し住まいを失ったシングルマザーは、住所を必要とする行政支援を受けられないケースが多く、仕事がなくなり、住まいを確保できなくなる負のスパイラルに陥りがちです。公営住宅は高倍率で入居が困難、低価格の住まいはアクセスが悪いか老朽化しているなど、課題は山積しています。
LivEQuality大家さんの取り組み
LivEQuality大家さんは、シングルマザーが尊厳を保ちながら経済的自立を図れるよう、「住まい」からの支援に取り組んでいます。都市部の好立地な物件を取得し、リフォームすることで物件価値を高め、その一部を相場よりも低い価格でシングルマザーに提供する「ソーシャル大家」というビジネスモデルを展開。就業機会にアクセスしやすい、清潔で便利な住まいを提供することで、自立を支援しています。
3法人合同事業スキーム
LivEQualityは、株式会社LivEQuality大家さん、認定NPO法人LivEQuality HUB、千年建設株式会社の3法人で構成される合同事業スキームです。不動産運用、行政手続き・地域連携支援、物件のリフォーム・維持管理というそれぞれの強みを活かし、シングルマザーへの包括的な支援を実現しています。2021年3月の事業開始以来、22世帯54人の母子を支援し、入居後半年以上経過したシングルマザーの就業率は83%に達しています。
アフォーダブルハウジングの普及を目指して
今回の資金調達では、アフォーダブルハウジング(アクセスの良い立地、清潔さ、利便性の高い住まいを、生活費を確保できる家賃で提供する住宅)の取得・運用に資金を充当します。米国や英国などでは、税制優遇などの制度によりアフォーダブルハウジング市場が成立していますが、日本での普及を目指し、LivEQualityは新たな事例創出に挑みます。
インパクト投資家の参画
今回のインパクトボンド発行には、井上由起子氏(日本社会事業大学教授)、沖依子氏(フリーランス・プログラム・アドバイザー)、株式会社DETOURNER、合同会社エン代表社員増田芳隆氏、藤田淑子氏(フィランソロピー・アドバイザーズ株式会社代表取締役)など、様々な分野の専門家や企業が参画。シングルマザー支援への強い共感と、アフォーダブルハウジングの社会的重要性を高く評価しています。
今後の展望
LivEQuality大家さん代表取締役社長の岡本拓也氏は、100戸を超える物件数を一つの節目としながらも、依然として高まるニーズに対し物件数が不足している現状を指摘。物価高騰も背景に、課題の深刻化は増しているとしています。多くの投資家の支援を得ながら、より多くのシングルマザーに「安心安全な住まいと繋がり」を提供し、自立支援を加速していくことを目指しています。
会社情報
- 会社名
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株式会社LivEQuality大家さん
- 住所
- 愛知県名古屋市熱田区千年1丁目11番3号
- 電話番号
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