新しい採用指標、GRIT人材
2025-07-02 07:47:24

AI時代に求められる『GRIT人材』とは?株式会社Maenomeryの新たな提案

AI時代に求められる『GRIT人材』



近年、企業の採用手法が大きく変化している。株式会社Maenomeryは、AIの進化に伴って採用市場のあり方も見直すべきだと唱え、新たな人材の指標として『GRIT人材』を提唱している。これまで「体育会系」と呼ばれてきた人材層への評価が陳腐化し、企業と求職者のミスマッチが増加している現状に危機感を抱いている。

思考停止を生む「体育会」というラベル



「体育会系」というラベルは、約50年にわたり採用市場で一定の価値を持ってきた。しかし、その特徴は多くの場合、企業が誤った判断をする原因になっている。例えば、「体育会系だから信頼できる」といった安易な先入観が、実際には個々の能力や適性を見えにくくしてしまっている。本来は多様な能力を持つ求職者が「体育会系」という枠内で片付けられることで、チャンスを失っているのだ。

企業の課題:判断の安易さ



企業側が「体育会系だから大丈夫」と簡単にラベルを貼ってしまうことは、入社後にミスマッチを引き起こす要因となりかねない。実際、多くの新入社員が「期待外れ」と感じ、早期に離職するケースが増えている。

学生の課題:自己特性の認識不足



一方、求職者側も「体育会系」というレッテルによって、自己特性を見失う危険性がある。自分が持つ多様な能力や特徴を的確に理解することが難しくなるため、自己アピールの機会が奪われてしまう。

『GRIT人材』の定義



株式会社Maenomeryが定義する『GRIT人材』とは、忍耐力や情熱を持って長期目標に挑む人材を指す。この概念は、ペンシルバニア大学のアンジェラ・ダックワース教授の「GRIT」に基づいている。具体的には、以下の4つの要素で構成されている。

1. Guts(度胸):困難に立ち向かう勇気。
2. Resilience(復元力):失敗を乗り越える力。
3. Initiative(自発性):自ら考え行動する能力。
4. Tenacity(執念):最後までやり遂げる意志。

AI時代に必要な特性



テクノロジーの進化に伴い、もはや職歴や肩書きだけでは人の本質を知ることは難しくなっている。このような時代において、企業は長期的な戦略を実現できるような人材を求めている。『GRIT人材』は、答えがない時代において必要不可欠な存在と言える。

GRIT人材の実効性



Maenomeryの代表取締役、星野崇史氏は「GRIT人材が1人いるだけで、周囲が緩くなるわけにはいかない。この実行強度こそが、組織にとって大きな資産になる」と述べている。また、取締役副社長の山本弘明氏も、約8年間において5万人以上の体育会系人材の就職支援を行い、成功する一方で早期離職の問題も見てきたと語っている。

まとめ



『GRIT人材』という新しい視点は、現代の採用市場において非常に重要な指標となることが示唆されている。従来の体育会系というラベルから脱却し、個々の本質的な資質を重視することが、企業と求職者双方の未来に良い影響を及ぼすと期待されている。今後、採用の現場でどのように『GRIT人材』が取り入れられるのか、その動向に注目が集まっている。



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会社情報

会社名
株式会社Maenomery
住所
東京都品川区東五反田2丁目9-5サウスウイング東五反田ビル
電話番号
03-6417-4977

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