IBMとウィンブルドンの新たな展開
2026年1月、IBとオール・イングランド・ローンテニス・クラブ(AELTC)は、双方の長期にわたる技術パートナーシップを更新することを発表しました。これにより、ウィンブルドン選手権のデジタル体験がさらに進化することとなります。
この提携は、1995年のウィンブルドン公式ウェブサイトの開設から36年に及ぶものであり、AIやクラウドといった最新技術を活用したファン・エンゲージメントの向上に努めてきました。これまでにも、2009年にモバイルアプリを導入し、2017年にはAIソリューションである「IBM watsonx」を活用するなど、数々の先進的な取り組みを行ってきました。
今回の契約更新により、両社はウィンブルドン選手権を通じて、デジタルプラットフォームの改良にさらに力を入れることを確認しました。新たな契約の下では、これまでに実施してきた「Live Likelihood to Win(勝利の可能性)」や「Match Chat」といったファン向け機能が、より多くのユーザーに向けて提供される予定です。
特に、2025年の統計によると、これらの機能を通じて、エンゲージメントが前年同期比で16%向上し、アプリ単体でも19%の増加が見られました。ウィンブルドン選手権は毎年約50万人を会場に迎え入れ、さらには数百万人のファンをデジタルプラットフォームでつなぐ力を持っています。こうした変化は、テニスファンにとってより迫力のある体験を提供するものであり、IBMの技術が寄与している点は明白です。
さらに、オール・イングランド・ローンテニス・クラブのマーケティング&コマーシャル・ディレクターであるウサマ・アルカサブ氏は、このパートナーシップがウィンブルドン選手権をより身近に感じさせる手段であると強調しています。彼は「IBMのAIを活用した機能が、未来のデジタル体験をよりパーソナライズされた魅力的なものにすると考えている」と述べています。
一方、IBMのシニア・バイス・プレジデントであるジョナサン・アダシェック氏は、ウィンブルドンがスポーツだけでなく広範な文化においても高い認知度を持っていることを評価し、今後の協力によって一層の高度なデジタル体験がファンに提供されることを期待しています。
この動向は、昨年夏に発表されたIBMとMorning Consult社の調査結果とも一致しており、86%のテニスファンがAI機能に価値を感じていることが示されています。リアルタイムの洞察やパーソナライズされたハイライトが、ファンのエンゲージメントを高める要素として注目されているようです。
未来の展望
IBMとオール・イングランド・ローンテニス・クラブは、これからも革新と進歩を続け、ウィンブルドン選手権を通じてテニスファンにとっての新たな体験を生み出すことに力を注ぎます。デジタル体験の深化は、ファンとのエンゲージメントを強化し、テニスが世界的な舞台でさらなる飛躍を遂げるための大きな原動力となるでしょう。選手権を支えるこの二大巨頭の連携に、今後も期待が寄せられます。
この情報は、IBM Corporationが2026年1月6日に発表したプレスリリースを基に作成されています。