高齢者向け住宅の新たな挑戦、賃貸保証サービス「コサージュ」の登場
最近、ジェイリース株式会社が傘下の新たなサービスを発表しました。それは、2025年4月1日から提供予定の「コサージュ」。これは、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)専用の家賃保証サービスです。日本国内における高齢者人口の増加に伴い、この新サービスは高齢者に優しい住環境を提供するためのものです。
高齢者人口増加が招く社会的課題
我が国では、高齢者の数が年々増加しています。2030年には、全人口の約3人に1人が65歳以上になるとの予測もあります。これに伴い、高齢者が安心して住まいを確保することがますます難しくなってきており、特に不動産業界では家賃滞納や孤独死などのリスクが注目されています。これは、物件オーナーだけでなく、高齢者自身にとっても深刻な問題です。
2011年には「高齢者の居住の安定確保に関する法律」が改正され、高齢者向け住宅の登録制度が設けられました。これを受け、サ高住の登録数は増加し、全国で約29万戸に達しています。国からの補助金もあり、今後もさらなる登録数の増加が期待されています。
高齢者向け賃貸住宅の現状
しかし、サ高住における入居は簡単ではありません。多くの高齢者が入居申込時に連帯保証人を確保することが難しく、初期費用を用意できない場合も少なくありません。また、サ高住では家賃以外にも食事代や介護サービス利用料など様々な月額費用が発生することから、経済的な負担が大きいです。これが、入居者やサ高住運営者にとっての不安要素となっています。
これらの問題を踏まえ、ジェイリースは「誰もが自分の人生をまっとうできる社会」の実現を目指し、高齢者向け賃貸住宅専用の家賃保証サービス「コサージュ」を開発しました。このサービスは、高齢者が安心して入居できる環境を整えるためのものです。
「コサージュ」の特徴とメリット
「コサージュ」は、家賃だけでなくサ高住特有の月額費用も保証します。これにより、高齢者は連帯保証人を不要にし、初期費用を軽減して入居できる可能性が高まります。サ高住の運営者にとっても、滞納リスクが軽減されるため、より多くの高齢者を受け入れることが可能です。
今までサ高住では、付帯サービスを含めた保証がほとんど存在しなかったため、今回の「コサージュ」は新たなマーケットを創出すると期待されています。
ジェイリースの役割と今後の展望
ジェイリースは住宅セーフティーネット法に基づき、賃貸住宅への入居に関する情報提供や見守りサービスを行っています。また、全国16府県より指定を受けている居住支援法人として、居住支援活動を推進しています。今後は、居住に困る方々への支援をさらに拡充し、安心して住める環境作りに貢献していく予定です。
高齢化社会の進行に伴い、「コサージュ」は今後ますます重要な役割を果たすことでしょう。これにより、さらに多くの高齢者が安定した住まいを手に入れ、自分らしい生活を送れることが期待されます。
お問い合わせ先
ジェイリース株式会社 業務企画部
TEL:03-6731-4108
E-mail:
[email protected]