IT検証技術者認定試験(IVEC)アシスタントクラス試験の紹介
ITの進化が止まらない現代。特にIoT技術の発展によって、ITシステムは日々複雑化しており、それに伴い品質管理の重要性も増しています。このたび、IT検証産業協会(IVIA)が新設した「アシスタントクラス」のIVEC認定試験について、その概要やメリットをご紹介します。
1. IVEC認定試験の目的とは
IVEC認定試験では、IT装置およびシステム、サービスの品質確保に必要なスキルを判定し、資格を付与します。特に、近年注目されるのが大規模なITシステムの開発に伴うトラブルの多発です。例えば、新型コロナウイルス対策アプリCOCOAの不具合が社会問題となった事例がその一つです。このような問題を未然に防ぐためにも、ITシステムの品質管理を行う専門技術者の育成が急務です。
アシスタントクラス試験は、IT検証に対する基礎的な知識を身につけるための第一歩として位置づけられています。この資格を取得することで、スマホアプリやWEBシステム、他の様々なITサービスの品質を確保するスキルが得られます。
2. 資格取得のメリット
a. ソフトウェアテストの基礎知識を習得
アシスタントクラスを受験することで、ソフトウェアやシステムのテストに必要な知識や役割、工程を学ぶことができます。これにより、より深い理解を持ってテストに臨むことができるようになります。
b. テストマインドの育成
ソフトウェアテストにおける心構えや各工程での考え方を学ぶことは、実践において非常に重要です。この試験は、そのマインドを育む道しるべとなるでしょう。
c. 最新技術への対応
今後必須となるテスト自動化技術やIoTに関連する特有の視点について学ぶことで、現代のIT検証に対応したスキルが得られます。これにより、就職活動においても大きなアドバンテージとなるでしょう。
3. 受験の特徴
このアシスタントクラス試験には、受験方法や受験料の面でも優れた特典があります。まず、IBT(Internet Based Testing)方式を採用しており、自宅や学校から手軽に受験が可能です。2024年度の受験期間は5月27日から2025年3月24日までの間、24時間いつでも受験できます。
受験料については、学生割引や団体割引が用意されており、学生は申込時に学生証を提示することで20%の割引を受けられます。団体での申し込みに関しても同様の割引が適用されるため、受験しやすい環境が整っています。
試験内容は全て4択の40問(60分指定)で、事前にシラバスを理解し関連事項を学ぶことで、しっかりとした準備が可能です。シラバスの詳細は公式ウェブサイトで確認できます。
今後の展望
IT検証産業協会は、受験者にとって有用でトレンドを意識した試験の開発を進めており、テスト技術者の認定を通じて、安全で安心なIT社会の実現を目指します。
興味のある方は、ぜひIVEC事務局までお問い合わせください。資格取得の第一歩を踏み出し、IT分野でのキャリアを広げていきましょう!