東京都で介護施設の空き情報を見える化するポータルサイトが始動

株式会社IRODORIが提供する介護ポータルサイト『介護のススメ』が、東京都内での実証実験を開始しました。このプラットフォームは、高齢化が進行する都市部において、介護施設の空き状況や受け入れ条件をリアルタイムで確認できる環境を整備することで、ケアマネジャーと介護事業者のマッチングを促進します。

実証実験の詳細

実証期間中、介護施設及び事業所の情報が一切無料で掲載されるため、空き状況や受け入れ条件、さらには基本情報や求人情報まで一元管理できます。この取り組みは、特に利用者がケアマネジャーを通じて最適なサービスにアクセスできる環境を整えることを目的としています。

介護の現状と背景

東京都の65歳以上の人口は311万8千人、65歳以上の高齢化率は23.5%に達しています。このような背景の中、国は「訪問介護の提供体制の確保」を掲げています。東京都でも地域支援に向けた取り組みが進められており、このポータルサイトはその一環と言えるでしょう。

ケアマネジャーとの協働

実証実験には、足立区の「わかばケアセンター」と江戸川区の「ぱれっと訪問看護リハビリステーション」がロールモデルとして参加しています。現場の声を取り入れながら、情報の共有化を進めているこれらの施設の協力は、システムの改善に不可欠です。「地域の事業所同士が同じ情報基盤を持つことで、効率的なサービス提供が可能になる」と、わかばケアセンターの担当者は期待を寄せています。