APTOの「harBest」新機能とは
2024年9月、APTOが運営するアノテーションプラットフォーム「harBest」に新たな機能が追加されました。このアップデートはユーザーのフィードバックを元に、使い勝手を大幅に向上させることを目的としています。特に、画像内アノテーションを行う際に必要な機能が充実し、効率的な作業が可能になりました。
主要なアップデート内容
1. 画像内でのレイヤー選択機能
これまで、レイヤーを選択するためには画面の右側にある一覧から一つ一つ探す必要がありました。しかし、新機能により、画像内をクリックするだけでレイヤーを簡単に選ぶことができ、特に大量のアノテーションを行う際に大きな進歩と言えます。これにより、同じラベルが多数存在する場合でも、選択作業がスムーズになります。この機能では、左側のツールバーから「選択モード」に切り替え、選択後はESCキーで「編集モード」に戻すことができます。
2. レイヤーラベルの変更機能
アノテーション作業を行っている際に、設定したラベルを誤ってしまったという経験がある方も多いでしょう。このアップデートにより、画面右側のレイヤー一覧から、対象のレイヤー名の隣にある色のついた丸をクリックすることで、簡単にラベルを修正できるようになりました。これにより、アノテーションを再度行う手間が大幅に軽減されます。
3. 機能拡張とインターフェースの改善
新たに導入された機能には、元に戻す・やり直す際のショートカットキーの改善、拡大・縮小機能があります。これらのショートカットキーは、Ctrl (⌘) + Zで元に戻し、Ctrl (⌘) + Shift + Zでやり直すことができ、さらにマウスホイールや特定のキーを使って拡大縮小が可能になりました。
4. 画像補正機能
「HQ」と名付けられた新しい画像補正機能が追加され、これによりアノテーションする画像の視認性が向上します。また、左ツールバーから容易にアクセスが可能です。
5. 検索機能の改善
データセットの検索機能も充実しました。新たに導入された検索バーを活用することで、必要なデータをスムーズに見つけることが可能になります。特に、未承認のデータに対するバグ修正も行われ、特定のデータが表示されない問題が解消されました。
「harBest」が目指す未来
「harBest」は、日本唯一のクラウドワーカーによるアノテーションプラットフォームとして、製造業や小売業など、さまざまな業種で利用されています。AI開発支援のためのプラットフォームとして、データ、モデル、人的リソースの課題を解消し、企業の本質的なDXを支援しています。
この新たなアップデートによって、さらに多くのユーザーが「harBest」を通じて効率的にアノテーション作業を行えるようになるでしょう。APTOは、今後もユーザーのニーズに応えるべく機能の改善を続けていく予定です。
まとめ
「harBest」の2024年9月のアップデートは、アノテーション作業に携わるすべてのユーザーにとって大きな恩恵をもたらすものです。新機能の導入により、効率的かつ快適にアノテーションを行うことができるようになりました。今後のさらなるアップデートにも期待が高まります。