ラグビーファンを結ぶ先進的な顧客ID統合
日本のラグビー市場において顕著な進展が見られる中、ジャパンラグビーマーケティング株式会社(以下、JRM)は、ファンエンゲージメントを高めるため、NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社(以下、NTTコム オンライン)が提供する「SAP CIAM」を導入しました。この取り組みは、2019年のワールドカップ以降のラグビー人気を活かし、ファンの体験を向上させることを目的としています。
導入の背景
JRMが設立されたのは2022年。この時期には、ラグビーファンの増加が期待されていましたが、一方でファンマーケティングを行うためには、十分な顧客ID基盤が構築されていないという課題が存在していました。利用者は複数のサイトでの会員登録が必要であり、顧客情報と利用履歴が統合されていないため、ユーザーの行動を把握することができなかったのです。これらの問題を解決するため、NTTコム オンラインのSAP CIAMを導入する運びとなりました。
NTTコム オンラインを選んだ理由
JRMは、NTTコム オンラインに対して高い信頼を寄せており、その大規模なシステム開発に関する実績が決め手となりました。特に、システム運用の負荷が少なく、プロジェクトにおいて伴走支援を行えるベンダーを選定した結果、JRMの人員構成に最も適したソリューションとしてSAP CIAMが採用されました。
導入結果と効果
SAP CIAMを導入したことで、JRMはファンのエンゲージメントを大幅に向上させました。具体的には、ワールドカップ開催時の登録ユーザー数が約15万人から約25万人に増加し、アクティブ率も20%から80%に急上昇しました。これは、顧客IDの統合によりファンの年齢層や来場頻度の地域を明確に把握できるようになったことで、ターゲットを絞ったマーケティング戦略が可能となったためです。
SAP CIAMの特徴
SAP CIAMは複数のデータベースからの顧客情報を統合し、常に最新の情報を提供します。これにより、企業はマーケティング活動に役立つ「アクショナブルデータ」を生成しやすくなります。また、信頼性と柔軟性のあるクラウド環境により、開発に要する費用と期間も効率化され、マーケティングROIの向上に寄与します。
NTTコム オンラインの理念
NTTコム オンラインは、「DIGITALIZE TO REALIZE」というブランドメッセージのもと、お客様のデジタライゼーションを支援しています。システムの導入にとどまらず、顧客の課題解決に向き合い、ビジネスの成功へと導くための信頼できるパートナーとして機能しています。
まとめ
NTTコム オンラインが提供する「SAP CIAM」は、ジャパンラグビーマーケティングのファンエンゲージメント向上に大きな効果をもたらし、ラグビー界のさらなる発展を支えています。これからもデジタルの力を使い、スポーツファンとの新しい関係構築が期待されます。