ピアラとジーニー、業務提携でマーケティングDXを加速
ダイレクトマーケティングで知られる株式会社ピアラと、AIを活用した先進的なマーケティングプラットフォームを提供する株式会社ジーニーが、2024年11月14日、業務提携契約を締結しました。この提携は、両社の技術とノウハウを融合させ、デジタルマーケティング業界における競争力強化を目指す画期的な取り組みです。
ピアラの現状と課題
株式会社ピアラは、「Smart Marketing For Your Life」をビジョンに掲げ、ヘルスケア&ビューティ、食品市場の通販DX事業を中心に、事業開発から商品開発、顧客獲得、育成までを一気通貫でサポートする企業です。近年は、通販DX事業、マーケティングDX事業、新規事業の3軸戦略で成長を目指してきました。しかし、景表法の規制強化や市場環境の変化、そして生成AI技術の台頭など、厳しい状況に直面。2021年12月期から3期連続の赤字を計上し、収益基盤と財務基盤の強化が喫緊の課題となっていました。
ジーニーとのシナジー効果
そこでピアラが白羽の矢を立てたのが、AI技術を駆使したマーケティングプラットフォームで国内トップクラスのシェアを誇る株式会社ジーニーです。「誰もがマーケティングで成功できる世界を創る」というパーパスを掲げ、広告プラットフォーム事業、マーケティングSaaS事業、海外事業を展開しています。特に、GENIEE DSPやGENIEE SSPといったプラットフォームは費用対効果の最大化に貢献し、高い評価を得ています。さらに、ジーニーグループのJAPAN AI株式会社は、最先端の生成AIソリューションを提供しており、この技術も今回の提携において重要な役割を果たすことになります。
両社は、ジーニーのSaaSテクノロジーとピアラのダイレクトマーケティングノウハウを融合することで、デジタルマーケティング業界での競争優位性を確立できると考えています。具体的には、相互のサービス紹介によるクロスセル推進や、AIサービスの活用による業務効率化、新たなサービス開発などが予定されています。
提携内容と今後の展望
今回の業務提携では、両社グループが保有する経営資源(事業資産、人的資源、顧客基盤など)を相互に活用し、シナジー効果を生み出すことを目的としています。
相互サービスの紹介・斡旋: 既存顧客へのクロスセルを積極的に推進
AIサービスの活用: 新たな開発を含め、業務効率化によるコスト削減
今後は、資本業務提携なども視野に入れ、より緊密な協力体制を構築していく予定です。この業務提携が、両社のさらなる成長とデジタルマーケティング業界の発展に大きく貢献することが期待されます。
株式会社ピアラ概要
商号: 株式会社ピアラ
代表者: 代表取締役社長 飛鳥 貴雄
所在地: 東京都渋谷区恵比寿4-20-3 恵比寿ガーデンプレイスタワー13階
設立: 2004年3月
事業内容: ECマーケティングテック事業、広告マーケティング事業
資本金: 851百万円(2024年9月末)
証券コード: 東京証券取引所スタンダード市場(7044)
関連会社: 比智(杭州)商貿有限公司、PIATEC(Thailand)Co., Ltd.、CHANNEL J(THAILAND)Co., Ltd.、PG-Trading(Vietnam)Co., Ltd.、株式会社ピアラベンチャーズ、株式会社P2C、one move株式会社、株式会社ジョシュアツリー、株式会社サイバースター
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URL: https://www.piala.co.jp/