フレクトが支援する慶應義塾大学の新教育システム
株式会社フレクトは、学校法人慶應義塾が新たに開発した教育支援システム「K-Support」の構築を全面的に支援しました。慶應義塾は小学校から大学・大学院までを擁する長い歴史を持つ教育機関であり、そのシステム刷新は教育現場における重要なアップグレードです。
K-Supportの背景
慶應義塾はかつて「教育支援システム」と学生向けのポータルサイトを運用していましたが、長年の使用に伴い仕様の複雑化や効率性の低下といった課題が浮き彫りになっていました。そこで、フレクトはSalesforceの教育機関向けデータアーキテクチャであるEDAを活用し、システムの再構築を行うことになりました。
EDAの役割
SalesforceのEducation Data Architecture(EDA)は、教育機関特有のデータモデルを効率的に構築できるように設計されたプラットフォームです。これにより、特定のニーズに応じたデータ管理が可能になり、CRMの機能も大幅に向上します。
開発のキーポイント
フレクトと慶應義塾は共同で、システム開発の複雑な要件定義を進めました。以下の3つのポイントに基づいて開発を行い、最適なシステム設計を実現しました。
1. 柔軟性のあるシステム設計
従来のシステムは、複数のキャンパスや学部の要件に対応するために、たくさんの複雑な仕様が必要でした。しかし、フレクトは慶應義塾と密に連携し、EDAの特性を最大限に活かしつつ、必要なオブジェクトを選定しました。これにより、機能性を保ちつつ、要件の変更にも柔軟に対応できるシステムに仕上がりました。
2. ローコード開発の採用
また、フレクトはSalesforce EDAの標準機能を最大限に活用した開発を目指しました。一般的な業務やリレーションが求められる部分はカスタムオブジェクトを用いて実装しました。その結果、より高品質でアジャイルな開発が実現しました。この手法により、将来的な仕様変更も容易に行え、コスト削減にも寄与しています。
3. 受け入れテストの実施
システムの品質を高めるため、開発段階から慶應義塾と共に受け入れテストを行いました。このプロセスを通じて、システムの機能を深く理解し、運用の際のトラブルを未然に防ぐことが可能となりました。
新システムの具体的な機能
「K-Support」では、試験形態入力や採点システムの刷新を行い、さらにはシラバスや出講希望などの新機能を追加しました。また、学生ポータルもEDAを基盤にして開発され、ユーザーにとってシームレスな体験を提供しています。
フレクトは現在も保守や機能強化に向けたサポートを続けており、慶應義塾のさらなる効率化と内製化を支援し続ける意向です。
フレクトの企業プロフィール
株式会社フレクトは2023年時点で、国内のトップクラステクノロジー企業の一つとして、顧客体験の向上を目指す「攻めのDX」に特化したクラウドインテグレーションサービスを展開しています。最新の技術を駆使し、さまざまな業種のビジネス課題に対して柔軟かつ効果的なソリューションを提供しています。
本社は東京都港区に位置し、設立以来、多くの顧客と信頼関係を築きながら成長を続けてきました。詳細は公式サイト(https://www.flect.co.jp)をご覧ください。