韓国のエンタメスタートアップと日本の企業のコラボレーションが進行している。9月11日、株式会社TBSホールディングスの子会社であるTBSイノベーション・パートナーズと韓国のNPO ‘dcamp’が共催した「dcamp startup OI Tokyo #entertainment」が東京で行われました。このイベントは昨年に引き続き、韓国エンタメスタートアップによるピッチコンテストを通じて、日本のエンタメ業界における新しいビジネスチャンスの創出を目指しました。
当日は、韓国から6社のスタートアップが参加し、Bandai Namco 021 Fundやセガサミーホールディングス、松竹ベンチャーズなど、日本の名だたるエンタメ企業に向けて自社のビジョンやプロダクトを発表しました。これにより、双方の企業間での連携や協業の可能性が議論され、参加者たちは新たなアイデアやインスピレーションを得る機会を持ちました。
登壇したスタートアップには、K-POPゲームスタジオのTakeoneや、Roblox上でゲームを制作するVersework、クリエイター向けのコンテンツ制作プラットフォームを提供するIneditなどがありました。特に、AR技術やメタバースに関連した製品開発を手掛けるANIPEN、国際展開を計画するファンダムビジネスのbemyfriends、IPコラボグッズの制作を行うSLASH B SLASHなど、多様なセクターの企業が揃い、それぞれの特色を活かした提案が行われたのです。
TBS-HDは、グローバル展開を視野に入れたビジネスの加速を図っており、TBS-IPは北米と韓国に重点を置いて、現地ネットワークの構築とスタートアップへの投資を続ける意向を示しています。この取り組みは、エンタメ業界のみならず、様々な分野における国際的な協力を促進する一助となるでしょう。イベント後には、参加企業間でのネットワーキングの場も設けられ、共同プロジェクトや技術交流の可能性が話し合われました。
dcampは韓国の金融機関が支援するスタートアップコミュニティとして知られており、スタートアップや企業のアクセラレーションプログラムを提供しています。彼らの役割は、企業の成長を促進し、地域のスタートアップ環境を活性化することにあります。これからも、こうした交流イベントが日本と韓国のエンタメ業界にさらなる革新をもたらすことが期待されます。TBSイノベーション・パートナーズは、今後もこのようなイベントを通じて、より多くのスタートアップの育成と支援を続けていく計画です。
このイベントは、今後の国際的なビジネスモデルの形成にも寄与すると考えられ、日本のエンタメ業界における新たなトレンドを作り出す契機となるでしょう。韓国エンタメスタートアップの情熱と革新性が日本市場でどのように発展していくのか、今後の動向が非常に楽しみです。