岡山大学で開催した「微生物エクスプローラーズ」第3回ミーティングの報告

岡山大学で「微生物エクスプローラーズ」第3回ミーティングを開催

2025年4月21日、国立大学法人岡山大学が主催する「微生物エクスプローラーズ」の第3回ミーティングが、倉敷市にある資源植物科学研究所で開催されました。このミーティングは、微生物に関連する学問分野の交流を促進し、共同研究や新たな研究分野の創設を目指す試みの一環として行われました。

この「微生物エクスプローラーズ」は、岡山大学の研究者同士が気軽に集まる場を提供し、異なるバックグラウンドを持つ研究者との対話を通じて、新たな研究のアイデアやアプローチの創出を期待しています。

ミーティングの内容

第3回のミーティングでは、ハイブリッド形式での開催が行われました。学術研究院の先鋭研究領域（資源植物）の谷明生准教授が、植物共生のメタノール資化性細菌についての研究成果を発表。続いて、小澤真一郎准教授が微細藻類であるクラミドモナスを利用した光合成の研究を取り上げ、植木尚子准教授が赤潮を引き起こす藻類ヘテロシグマの生態に関する研究を紹介しました。

これらの講演後には参加者同士でのディスカッションが行われ、活発な意見交換が展開されました。研究者たちは、異なるテーマについてどのようにアプローチしているのかを知ることで、互いに理解を深め、新たなコラボレーションの機会を見つけていました。

交流会の開催

ミーティング後には、実験室見学が行われた後、資源植物科学研究所内の孫三郎ラウンジで交流会も開催されました。このイベントは研究者同士の相互理解を深めることを目的としており、異分野間でのつながりを築く良い機会となりました。

次回、第4回のミーティングは6月23日に岡山大学の鹿田キャンパス内で行われる予定です。講演内容は抗酸菌の葉酸代謝に関する大原直也先生や、内在性ウイルスの研究を発表する本田知之先生、消化器疾患と細菌についての講演を行う高原政宏先生が予定されています。

岡山大学の取り組み

岡山大学は、地域の中核となる研究大学として、SDGs（持続可能な開発目標）の支援や、異分野交流を通じた地域貢献を積極的に進めています。これらの活動により、学内での研究基盤の強化を図り、持続的なイノベーションを促進していく方針です。今後も、「微生物エクスプローラーズ」を通じて期待される新たな研究の成果に注目が集まります。