短期商用不動産マーケットプレイス「SHOPCOUNTER」が資金調達を発表し成長加速へ

日本の商業不動産利用に新しい風を吹き込む、短期商用不動産マーケットプレイス「SHOPCOUNTER」。このプラットフォームを運営するのは、2014年に設立された株式会社COUNTERWORKSです。本社は東京都渋谷区に位置し、CEOの三瓶直樹氏がその指導のもと、急成長を遂げています。

最近、COUNTERWORKSは株式会社ジャフコから数億円の資金調達を行い、今後の事業拡大に向けた足がかりをつくりました。この調達は第三者割当増資を介して実施され、エンジェル投資家からの支持も受けながら、SHOPCOUNTERのさらなる成長を見据えたものです。

SHOPCOUNTERは、商業地に存在する空き店舗や小売店舗が所有するデスクや棚、壁面といったスペースを短期的に貸し借りできるプラットフォームです。これは、商業不動産の新たな流通の形を提案し、不動産所有者にとっては賃料収入の増加だけでなく、より柔軟に賃貸スペースが活用できる環境を提供しています。

この仕組みは、特に新規出店を考える企業や個人にとって大きな魅力となっています。従来の店舗出店には多額の初期投資が必要でしたが、SHOPCOUNTERでは敷金が不要であるため、初期投資を約1/50に減らすことが可能。しかも、リクエストから実際の出店までの期間をわずか数日まで短縮できるため、販売や展示、プロモーションの機会を気軽に創出できます。

実際に、SHOPCOUNTERでは多彩なイベントが開催されています。ファッションブランドのポップアップショップや、飲食メーカーのプロモーション、アーティストのグッズ販売イベントなどが好評を博しており、消費者と直接対話できる機会が増えています。こうしたリアル対面の接点は、ECの進化においても変わらない価値を持つと同時に、新しい形のマーチャンダイジングとして注目を集めています。

さらに、従来の小売店舗が持っていた流通や決済機能がインターネットに移行する中でも、実店舗で得られる体験が大切であると考えられています。特に、シーズン商品や新商品のプロモーションには、ポップアップショップが適しているとされています。

今後、株式会社COUNTERWORKSは、商用不動産の流通やアプローチの革新を追求し、オーナーに新たな収益機会を提供し続けるとともに、登録テナントにはリアルなマーケティングの場を提供し、SHOPCOUNTERの強化に努めていく方針です。これにより、不動産業界における空室率と収益率の改善が期待されます。国際的な商業トレンドの変化に合わせた対応が、今後どのように進化していくのか、大いに注目が集まります。