ispaceが増資を発表
2024-10-12 01:32:08

ispaceが米機関投資家と第三者割当増資を発表し宇宙開発の資金確保

株式会社ispaceが新たな資金調達



2023年10月11日、東京都中央区に本社を置く株式会社ispace(証券コード9348)は、米国の大手機関投資家であるHeights Capital Management, Inc.(以下、HCM)との間で新たな資金調達を発表しました。この資金調達は、株式および新株予約権の発行を通じた第三者割当増資で、既存の株主にも配慮しながら行われるとされています。

第三者割当増資がもたらすもの



ispaceは、HCMが運用するCVI Investments, Inc.と総計11,000,000株の普通株式と110,000個の新株予約権を2025年3月末までに合計4回に分けて発行する予定です。この第1回目の発行では、普通株式2,750,000株が1株602円で発行され、新株予約権は27,500個が行使価格802円で発行される計画です。これにより、総額約38.8億円を調達する見込みです。

このように、複数回に分けて実施されることにより、株式市場への影響を最小限に抑えつつ、資金調達を行うことが期待されています。既存株主の利益を守るためにも、この方法が選ばれた理由の一環と考えられます。また、今回の資金調達は、今後の事業進捗や株価の上昇にも繋がる重要な一手となるでしょう。

資金の使途と狙い



調達した資金は、特に米国法人ispace technologies U.S., inc.への投融資に用いられ、リレー衛星の購入代金やSpaceX社のFalcon 9の発射費用、さらにはランダー製造のための費用に充てられる計画です。また、新株予約権からの調達額は、日本法人によるミッション6の開発資金や、将来的な開発資金として使われる見込みです。

ispaceは、2024年12月に予定されているミッション2を皮切りに、2026年のミッション3、そして2027年のミッション6へと向かう中で、開発に必要な資金を確保していく考えです。この資金調達を通じて、よリ確実なミッションの実施を目指す姿勢が強調されています。

グローバルな宇宙開発への挑戦



「Expand our planet. Expand our future.」をビジョンに掲げるispaceは、月面資源開発を通じて人類の生活圏を拡張し持続可能な世界を作ることを目指しています。日本、ルクセンブルク、アメリカとの連携を活かしながら、技術や文化の多様性を取り入れた宇宙開発を進めています。

2010年の設立以来、同社は小型のランダーと月探査用ローバーの開発を行っており、これまでのミッションでも着実に成果を上げています。また、2022年12月に成功したミッション1の結果をもとに、次のミッションへと繋げるべく着々と準備を進めています。

このように、ispaceの積極的な資金調達は、宇宙ビジネスの成長に寄与すると同時に、HashimotoやHeights Capital Managementとの強固な関係を築くことにもつながります。今後の展開に注目が集まります。


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会社情報

会社名
株式会社ispace
住所
東京都中央区日本橋浜町3-42-3住友不動産浜町ビル3F
電話番号

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