JR九州の資材調達を革新する新システム「Tera-sys」が本格稼働
株式会社Catallaxyが開発した、九州旅客鉄道株式会社(JR九州)の資材調達業務を支援する新しいデジタルシステム「Tera-sys(テラシス)」が正式に稼働を始めました。このシステムの主な目的は、調達プロセスの可視化と業務の効率化を達成することです。
なぜ「Tera-sys」が必要なのか?
JR九州では、長年にわたり資材調達に関する見積依頼、発注、納期確認などの業務が、複数のシステムや紙のプロセスを併用して行われてきました。これにより、担当者は負担が増大し、情報管理も複雑化していました。こうした状況を改善するため、Catallaxyは「Tera-sys」を開発しました。
「Tera-sys」の特徴
新システム「Tera-sys」は、クラウドベースのプラットフォームとして、調達業務を一元管理します。主な機能には以下が含まれます:
- - プロセスの可視化:見積依頼から発注までの進捗をダッシュボードで一目で確認できる。
- - ワークフローの自動化:電子承認機能を搭載し、決裁フローを効率化します。
- - 柔軟なクラウド基盤:ブラウザを使ってどこからでもアクセス可能です。
- - データ分析機能:調達実績やコスト推移をデータとして蓄積し、分析が可能。
これにより、JR九州では調達業務の状況をリアルタイムで把握でき、社内の部門間やグループ会社間の連携も円滑になりました。これらの改善は、リードタイムの短縮や内部統制の強化にも寄与しています。
実装に至る背景
このプロジェクトは、CatallaxyがJR九州グループとの接点を持つ中で発案されました。特に、CatallaxyのDXパートナーであるFFGインダストリーズ社がJR九州の調達業務の課題について語ったことがきっかけとなり、JR九州からの要望を受けて、迅速にプロトタイプを提供しました。
そのプロトタイプをもとに何度も議論を重ね、正式にプロジェクトが進められることとなりました。
代表者のコメント
Catallaxyの代表取締役である大石裕明氏は、「Tera-sysは単なる調達システムではなく、JR九州グループのデジタル化の第一歩となると考えています。私たちは業務の現場で使われるプロダクトを迅速に提供し、業務の新しい在り方を見出すことを重視しています。」と述べています。
今後も鉄道、製造、インフラ業界における課題解決に取り組んでいくとしています。
会社概要
株式会社Catallaxyの所在地は東京都中央区で、2015年に設立されました。同社は製造業やインフラ業界向けにDX(デジタルトランスフォーメーション)コンサルティングや業務SaaSの開発を行っています。主なクライアントには九州旅客鉄道、FFGインダストリーズ、阪和興業などがあります。
公式サイトは
こちら からアクセス可能です。
新たな試みとなる「Tera-sys」は、今後の資材調達現場にどのような影響を与えていくのでしょうか。今後の展開に注目です。