堀場製作所、自動車熱マネジメントシステムの本格展開を発表
株式会社堀場製作所(京都市南区)は、車両熱マネジメントシステム評価設備の本格的な展開を始めました。この新しいソリューションは、自動車内の熱を適切に管理し、エネルギーの効率的な利用を実現することを目指しています。特に、電気自動車(EV)の普及に伴い、航続距離やバッテリー寿命を延ばす役割が注目されています。
車両熱マネジメントの重要性
近年、自動車業界では電気自動車やハイブリッド車の普及により、安全かつ快適な走行のために熱マネジメント技術が求められています。バッテリーや車室空調など、各コンポーネント間の熱を効果的に活用することで、性能向上が図れる一方、複雑な技術開発や試作車の準備には多大な時間とコストがかかる課題もあります。
ホリバMIRA社の経験を基に、堀場製作所は車両熱マネジメントシステム評価設備を開発。これにより、自動車開発の現場が直面する課題を解決し、技術革新を促進する姿勢を見せています。
本設備の特徴
本設備は、電気自動車やハイブリッド車向けに設計されており、バッテリーやモーターの熱を模擬できます。これにより、-30℃から50℃までの様々な温度条件での試験が可能です。具体的には以下のような特徴があります。
1. 環境再現能力
車内外の熱環境を包括的に再現できるため、実際の車両に近い条件で温度変化と熱の移動を試験することができます。また、すべてのコンポーネントが揃わない段階でも、電気自動車特有の熱マネジメントの評価が行えます。このように、フロントローディングによって開発期間を短縮し、試作車数の削減にも寄与します。
2. 自動化試験の実現
試験自動化システム「STARS Automation」を適用し、試験工程全体の自動化を実現しました。これにより、各コンポーネント間の熱移動や車室空調の動作をリアルタイムで監視でき、性能向上に向けた最適な熱マネジメントの開発を支援します。
3. サービス提供を充実
HORIBA BIWAKO E-HARBOR内の自動車開発試験設備「E-LAB」に本設備を導入しました。新たに搭載された設備では、トライアルやトレーニングを行い、お客様に最新の熱マネジメント評価を体験していただける機会を設けています。また、これに基づいた新しいソリューション開発にも取り組む方針です。
持続可能な社会への貢献
堀場製作所は、自動車開発のニーズに応える多様なソリューションを提供し続け、エネルギー利活用の向上に寄与することで、持続可能な社会の実現に向けた責任を果たしていきます。今後も、自動車業界の未来を切り開く技術革新に期待が寄せられます。