新たに誕生したバターサンドの魅力
大阪の株式会社トリプルバリューが運営するRe.BooooN!は、規格外の食材を使用し、フードロス問題の解決に取り組んでいます。その取り組みの一環として、辻󠄀調理師専門学校のインターンシッププログラムを通じて、規格外フルーツを用いた新しいバターサンドが誕生しました。
規格外フルーツの課題とRe.BooooN!の使命
日本の農業では、形やサイズが基準に満たないために市場に出回らない規格外の食材が数多く存在します。これらの食材が多く廃棄されている背景には、農家が規格内の商品に重点を置くため、規格外の果実に目を向ける余裕がないという現実があります。
Re.BooooN!はこの問題を解決するために、農家と協力し、規格外のフルーツを「適正な価格」で買い取ることを行っています。買い取った果実は自社で加工され、新たな価値を持つ商品へと再生されます。
辻󠄀調理師専門学校との連携
辻󠄀調理師専門学校では、学生がさまざまな現場で経験を積むためにインターンシッププログラムを実施しています。そこで、Re.BooooN!での研修を希望する学生が登場し、規格外フルーツの特徴を学びながら、実際の開発に参加。彼らの若い視点や発想が新たな商品につながる期待が寄せられています。
開発したバターサンドの魅力
今回誕生した「学生バターサンド」は、上品な味わいとフルーツの風味を生かすようにデザインされています。国産・無添加のフルーツをたっぷり使い、果実の魅力が引き立つよう、特注のバタークリームが加わります。また、クッキーの食感と口溶けのバランスも重視し、食べやすさが追求されています。
さらに開発の過程では、学生たちが30回以上の試作を重ね、クッキー生地やクリーム部分における課題を解決していきました。一口食べると重たく感じることが多いバターサンドですが、この商品は軽やかで、思わずもう一口食べたくなるように仕上がっています。
学生たちの成長と学び
インターンとしての活動を通じて、学生たちは食材の重要性を学びました。彼らは「それぞれの食材には役割があることを理解し、それを生かすことが大切」と振り返っており、この経験が実際のスキルや知識向上につながったことは間違いありません。
今後の展望
今後、Re.BooooN!は全国の農家や地域の食に関わる人々と協力し、より多くの規格外食材の可能性を引き出していくことを目指しています。また、若い料理人の育成にも力を入れ、食品ロス削減への貢献を続けていく考えです。
Re.BooooN!とは
年間約200万トンもの果物や野菜が規格外として廃棄されていますが、Re.BooooN!はそうした食材を適正価格で買い取り、手作り・無添加の商品に変化させる取り組みを行っています。彼らは美味しく楽しめる商品を通じて、フードロスの解決に寄与することを目指しています。
この新たなバターサンドは、来春ECサイトでの販売が予定されており、リブーンの取り組みがどのように進化していくのか、ますます注目が高まります。