第68回秋季日本歯周病学会学術大会
2025年10月17日、朱鷺メッセ新潟コンベンションセンターで開催された第68回秋季日本歯周病学会学術大会において、「歯周組織再生医学賞(KAKEN Award)」の受賞者が発表されました。この会議は、歯周病に関する最新の研究成果を発表し、専門家たちが集う重要な場です。
賞の意義と目的
「歯周組織再生医学賞」は、科研製薬がスポンサーとなり、歯周組織再生に関する優れた研究を評価することを目的としています。研究者たちは、歯周組織の健康を促進するための新しい治療法や治療薬の開発に取り組んでおり、この賞はその努力を讃えるものです。
受賞者の紹介
優秀論文賞
2024年度の優秀論文賞は以下の研究者に授与されました:
今村先生の論文は、「Periodontal regenerative therapy using recombinant human fibroblast growth factor (rhFGF)-2 in combination with carbonate apatite granules or rhFGF-2 alone: 12-month randomized controlled trial」というタイトルです。この研究は、幹細胞を用いた再生療法の新しいアプローチを示すもので、治療の有効性を確認したものです。
松田先生の優秀論文は、「Predictive factors of periodontal regeneration outcomes using rhFGF-2: A case-control study」であり、再生療法の成功に影響を与える要因を探る重要な研究です。
優秀発表賞
優秀発表賞は、以下の研究者に贈られました:
森先生のポスター発表は「塩基性線維芽細胞増殖因子(FGF-2)の局所応用が骨粗鬆症状態下の歯周組織治癒に及ぼす影響」というもので、FGF-2の効果を探ったものです。
吉野先生の発表は、「Direct conversion骨芽細胞と3次元細胞集塊培養を用いた新規骨再生材料の開発」で、この研究は新しい治療法の開発に向けた重要なステップです。
科研製薬の貢献
科研製薬は2017年から日本歯周病学会の賛助会員として活動し、歯科医療従事者の育成やセミナーの開催などを行っています。今回の受賞も、その活動の一環であり、歯周病の予防および治療の進展に向けた貢献を続けています。
今後も、市場における優れた医薬品や医療機器の開発を進め、歯科医療界における知識の普及と啓発に努めていくことでしょう。
最後に
日本歯周病学会は、歯周病を克服し、自分の歯を多く残すことを目的とする学術団体で、会員は全国で12,977名に達しています。今後の研究とその成果に期待が高まります。
詳しい表彰制度の詳細については、公式サイトをご覧ください。