東北テクノアーチが新たに技術マーケティングを加速
株式会社東北テクノアーチ(以下、東北テクノアーチ)は、ウェルスプリング社が提供するイノベーションマーケットプレイス「フリントボックス」の本格運用を開始しました。この取り組みは、海外市場向けの技術移転を促進し、日本の優れた技術をグローバルに展開することを目的としています。
東北テクノアーチについて
東北テクノアーチは、大学などの知的財産を活用した新規事業の創出を支援するための技術移転機関です。文部科学省と経済産業省から承認を受けており、主に東北・北海道エリアの2412の大学との連携を深めています。その活動は、新規製品や事業の創出、または既存企業の競争力強化を支援するなど多岐にわたります。
フリントボックスの活用
世界最大規模のイノベーションマーケットプレイス「フリントボックス」の導入により、東北テクノアーチは国内の優れた技術を世界に発信します。このプラットフォームは、40,000以上の技術が常時公開されており、研究者や企業がライセンシングや契約をオンラインで行える利便性を提供しています。これにより、東北大学や北海道大学を含む名だたる大学の技術が国際的なマーケットにアクセスできるようになります。
国内の実績から国際展開へ
これまでに東北テクノアーチは、341件の技術シーズを掲載しており、ライフサイエンスや電子工学、医療機器など多様な分野での技術移転を実現してきました。国内での豊富な実績を基に、海外の新規顧客獲得のためにこのプラットフォームを利用することが期待されています。
技術移転の未来
取締役石山 晃氏は、フリントボックスを通じて世界市場へ技術を発信することによって、英語圏の企業とのコネクションを増やし、技術移転の実績を高めることができると述べています。これは、新規事業や投資機会の創出に貢献するでしょう。
ウェルスプリング社について
ウェルスプリングは、技術移転やイノベーションに特化したソフトウェア企業で、2003年に米国カーネギーメロン大学からスピンオフして設立されました。現在、600以上の団体と協力し、イノベーション推進をサポートしています。2019年には日本法人が設立され、日本市場にも特化したサービスを提供しています。
結論
東北テクノアーチによるフリントボックスの活用は、発展を続ける日本の技術の国際的な認知度を高め、さらなるビジネスチャンスを創出することが期待されます。この取り組みが技術移転の新たな潮流を生むことに注目が集まっています。