『ホテル物語』発売
2024-09-11 11:55:53

イム・キョンソンの短編集『ホテル物語』がついに日本上陸

イム・キョンソンの魅力が詰まった『ホテル物語』



韓国で大きな人気を誇る作家であり、村上春樹研究でも知られるイム・キョンソンの新しい短編集『ホテル物語』(原題:호텔 이야기)が、2024年9月12日に日本で発売されることが決まりました。この作品は、韓国国内で累計65万部を超えるベストセラーとなっております。

本作の舞台は、名門グラフホテル。閉館を迎えるまでの最後の半年間に起こる出来事を描いた5つの短編で構成されています。それぞれの登場人物が直面する人生の転換点は、読者に深い感情を呼び起こします。

多様な人生を映し出す短編小説



短編集のタイトルにもなっている「ホテル物語」は、作品全体を通して、閉館間近のホテルで経験する様々な人間関係や感情の揺れ動きを描いています。それぞれの短編が、登場人物たちの複雑な思いと大切な選択を掘り下げていく様子を、丁寧に描写しています。

一か月間のホテル暮らし



映画監督のドゥリは、後輩から依頼されて脚本をチェックするためにグラフホテルでの一か月の滞在を決意します。しかし、かつての栄光とのギャップや自身の体調の変化から思うように仕事が進まない日々が続きます。そんななか、彼女の人生に影響を与える人物との再会が、新たな決断を促します。

フランス小説のように



一方、仕事を忘れてグラフホテルに訪れる男と彼が出会う女性の物語も展開されます。彼女は「フランス小説のように」と願い、二人の非日常的な関係が深まりますが、女の言葉に男の心が揺らぐ瞬間が訪れます。

ハウスキーピング



実体験を避けながらSNSでのつながりに依存するジョンヒョンは、グラフホテルでハウスキーピングをすることで日々を過ごします。しかし、ある日、過去の同級生との再会が彼女の心に影響を与え、彼女の人生が大きく変わろうとしています。

夜勤



夜勤で働くドアマンのトンジュも、過去の恋愛体験を引きずりながら、意外な場所で再会を果たします。その中で彼が下す決断とは、一体どんなものでしょうか?

招待されなかった人々



そして、毒舌芸人サンウがセレブリティとの食事会に呼ばれるも、なかなか会話に参加できずにいる中、男同士の意気投合が新しい友情の形を生み出します。しかし、彼の心の中には「なぜ自分と仲良くしてくれるのか」という疑問が残ります。

まとめ



イム・キョンソンによる読み応えのある短編集『ホテル物語』は、人生の節目とさまざまな人々の思いを丹念に描き、読者を深い余韻へと誘います。日本での発売にわくわくするナイーブな感情を抱きつつ、心温まる珠玉の物語をご堪能いただければと思います。是非、9月12日に書店やネットでの発売をお見逃しなく!

著者および訳者プロフィール



イム・キョンソンは、韓国ソウルで生まれた作家であり、横浜やリスボン、東京などで多様な経験を持ちます。幾度も転機を経て、作家として多くの著作を発表。訳者のすんみも、数多くの韓国文学の翻訳を手がけています。彼らの知見が結実した『ホテル物語』を、一人でも多くの読者が味わってほしいと願います。


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