デジタルツイン導入
2024-09-12 11:54:42

ENEOSの製油所にデジタルツイン基盤を導入し業務効率化を実現

ENEOS、製油所のデジタルツイン基盤構築に着手



ENEOS株式会社は、Cognite社のデータプラットフォーム「Cognite Data Fusion(R)」を活用し、製油所におけるデジタルツイン基盤の構築を開始しました。この取り組みは、複雑で多様なデータを一つの仮想空間に集約することを目指しており、生産性の向上と業務の効率化を実現します。

背景と課題



製油所では、老朽化が進む設備やエンジニアの世代交代に伴い、データ管理が課題となっていました。従来、各種データは個別の電子ファイルや紙の資料として分散しており、情報の収集に多大な時間がかかるという問題があります。このため、エンジニアは評価や分析に必要な情報にアクセスするのに膨大な労力をかけていました。

デジタルツイン基盤の効果



Cognite Data Fusion(R)の導入により、情報を体系的に整理し、エンジニアが瞬時に情報を取得できる環境が整います。これにより業務の効率化や信頼性の向上が期待されています。具体的には、2024年度下期から仙台、川崎、堺、水島の四つの製油所において、新たなデータプラットフォームの運用が始まり、2026年度までに全製油所での展開を目指します。

将来的には、蓄積したデータとAI機能を活用して業務プロセスの自動化を進め、製油所トラブルの削減や技術の伝承も図っていきます。

ENEOSとCogniteのコラボレーション



ENEOS技術計画部の部長、寺嶋文隆氏は「エネルギー・素材の安定供給とカーボンニュートラル社会の実現の両立を目指すため、デジタルトランスフォーメーション(DX)を加速していく」と述べ、今回の取り組みが業務効率化や信頼性向上に寄与することを強調しています。

一方、Cognite社の江川亮一社長も、データの統合が業務の高度化を促進することに喜びを表しています。Cogniteは、サイロ化されたデータをAIソリューションを通じて結び付け、産業界におけるデジタル化の促進を支援しています。

今後の展望



両社は協力して、安定的で効率的なエネルギー供給の維持を目指すと共に、AIを活用した新たなソリューションの開発にも取り組んでいく方針です。デジタルツイン技術の実現により、製油所運営のさらなる効率化と信頼性の向上が期待されます。

このプロジェクトは、製油所の未来に大きな影響を与え、デジタルトランスフォーメーションの先駆けとなることでしょう。


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会社情報

会社名
ENEOS株式会社 Cognite株式会社
住所
電話番号

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