蓼科山麓ジビエ肉
2016-08-19 12:00:02
健康と美味しさが魅力の蓼科山麓ジビエシカ肉の取り組み
健康と美味しさの融合、蓼科山麓のジビエシカ肉
日本各地で注目されるジビエ料理。その中でも、蓼科山麓のシカ肉は特に注目されています。この地域のシカ肉は、これまでほとんど流通していなかったため、家庭で手軽に食べる機会が少なかったのです。
シカ肉流通の現状
日本では、野生のシカが食肉として販売されるためには、厳しい基準を満たした食肉処理施設で解体される必要があります。長野県内には、許可を受けた業者が少なく、捕獲されたシカのうち食肉として流通するのはわずか5%未満。このため、長野県では年間4万頭近くのニホンジカが駆除されているにも関わらず、その多くが埋設や焼却処分されてしまっています。
日本の食文化に根付くシカ肉
実は、シカ肉は縄文時代から日本人に親しまれてきた食材。特に赤みが美しいことから「紅葉肉」とも呼ばれ、ジンギスカンや串焼き、紅葉鍋としても楽しまれています。また、シカ肉の栄養価も非常に高く、カロリーは牛肉や豚肉の約3分の1、タンパク質は約2倍、脂質は10分の1以下という優れた食材です。そのため、健康意識の高い若い女性を中心に、最近ではさらに注目されるようになっています。
新たな取り組み
そんな中、蓼科白樺高原でペンションを経営している渡部氏が新しい計画を立てています。渡部氏は、ニホンジカが駆除される一方で、その肉を無駄にせず、消費者に届けるためのジビエ専門の食肉処理施設を設けることを目指しています。これにより、高額な天然ジビエシカ肉を手頃な価格で提供できるようになると期待されています。
クラウドファンディングによる支援
渡部氏のこの取り組みを支援するため、業界大手のクラウドファンディング『A-port』で先行予約を受付中です。リターンとしては、1㎏のシカ肉セットやコース料理、さらには狩猟や解体体験ツアーなど、多岐にわたる魅力的なプランが用意されています。
ジビエシカ肉に興味がある人、また業務用での利用を検討している飲食業界の方々にとって、今回のプロジェクトは見逃せない情報となるでしょう。そして、シカ肉の消費を促進することで、環境にも貢献できるこのビジョンは、非常に価値のある取り組みです。
食文化の新たな扉を開く一歩として、ぜひこの機会をチェックしてみてはいかがでしょうか。
会社情報
- 会社名
-
株式会社エルソル
- 住所
- 長野県北佐久郡立科町芦田八ケ野1043
- 電話番号
-
0267-55-7890