新商品で避難所の衛生問題を解決
産学連携プロジェクトが動き出しました。京都工芸繊維大学とパナソニック株式会社が共同で開発した新商品は、『みんなの快適 シューズ・ボックス』と『みんなの快適 なんでもバッグ』の2つです。これらのアイテムは、避難所における“におい問題”を解消するために設計されています。2025年1月15日からは、クラウドファンディングを通じて必要な資金を集め、寄付を行う準備が進められています。
産学連携プロジェクトの背景
このプロジェクトは、2021年7月に京都工芸繊維大学・デザイン建築学系のあん柳(櫛)研究室と、パナソニックのくらしアプライアンス社が手を組んでスタートしました。彼らは過去3年間、被災地でのフィールドワークと製品試作を繰り返しながら、避難所における衛生ストレスを軽減する方法を考えてきました。避難所では、通常の生活で行っていた入浴や歯磨きといった行動ができず、ストレスを抱える人々が多数存在します。
特に、自分や他人の汗やカビによる“におい”が大きなストレス要因であることが明らかになりました。この課題を解決するために、消臭技術を持つパナソニックの「ナノイー」を活用し、学生たちの創造的なアイデアを基に商品化が進められました。
新商品の特徴
みんなの快適 シューズ・ボックス
靴を収容できるこのボックスは、ナノイーによる脱臭機能を備えています。避難所でのストレスを軽減することを目的に設計されており、持ち運びやすさとデザイン性にもこだわっています。
みんなの快適 なんでもバッグ
このバッグも同様に、内部の衣類などをナノイーによって脱臭することが可能です。普段使いから避難時まで幅広く活用できる設計となっています。
クラウドファンディングについて
開発した商品の資金調達を目的に、クラウドファンディングがスタートします。この資金は、福岡県の広川町社協や認定NPO法人むすびえと連携し、全国のこども食堂に寄付されます。子どもたちがもしもの時に頼れる避難所となるような取り組みが進められています。様々な支援が可能なように、少額から参加できる支援プランも設けられていますので、多くの人々に協力を呼びかける努力が続いています。
会社背景
プロジェクトに関わるUCI Lab.合同会社は、東京を拠点に、ユーザー中心のイノベーションを目指して様々なプロジェクトを支援しています。生活者の視点を大切にし、社会的な課題解決を目指す彼らにとって、このプロジェクトも重要な活動の一環です。
UCI Lab.合同会社の概要
企業名:UCI Lab.合同会社
代表者:渡辺 隆史
本社所在地:東京都中央区銀座白鶴ビルディング2F
設立:2021年9月
事業内容:プロジェクトの設計と実施支援
サイトURL:
UCI Lab.
今後のクラウドファンディングの詳細情報に注目です!