再生プラスチックの新たな形
2025-12-09 07:50:57

廃プラスチックを活用した新型パレット「Repla」とは?

再生プラスチックパレット「Repla」の誕生



環境問題が深刻化する中、持続可能な社会への移行が求められています。物流業界も例外ではなく、最前線で業務を支えるパレットの資源確保や環境負荷の軽減が急務となっています。そんな中、株式会社esaが新たに開発した再生プラスチックペレット「Repla」を用いたパレットが、2025年12月から提供されることが決まりました。これにより、焼却処理されていた廃プラスチックが新たな物流資材に生まれ変わります。

物流パレットの課題とは?



日本では年間数千万枚のパレットが生産され、その約70%が木製で作られています。従来の木製パレットは、トゲや釘による怪我や、腐食による劣化、虫が発生する問題を抱えています。また、輸出時には国際植物防疫措置ISPM15に基づく熱処理が義務付けられており、手間やコストがかかります。プラスチック製パレットの導入が進んでいるものの、新材を使用することが多く、環境への影響や資源価格の変動が懸念されるなど、課題は根深いものがあります。

そこで、再生プラスチックを遣った新型のパレットに対する需要が高まっていました。これに応える形で、esaは「Repla」の開発を進め、環境負荷を低減するパレットを世に送り出す運びとなりました。

Replaパレットの特徴



「Repla」は、焼却処理されていた複合プラスチックを100%使用しており、CO2排出量を約48%削減できると試算されています。特にログistics業界では、廃棄物の削減とCO2排出量の低減が急務であるため、この点は大きな魅力です。

また、Replaパレットは、静荷重4トン、動荷重2トンの荷重テストに成功しており、高い耐荷重性を誇っています。さらには冷凍・冷蔵倉庫でも安心して使用できる耐候性も確保しているため、幅広いシーンで活躍しそうです。

さらに、衛生面にも配慮しており、水分を吸収しにくく、腐食やカビの心配がない設計となっています。そのため作業者や貨物を傷つけるリスクも低減され、物流現場の安全性にも寄与します。

さらに、従来のパレットと異なり、Replaパレットはリユース・リサイクルが前提とした循環モデルを取り入れています。使用済みのパレットは回収され、粉砕されて再び「Repla」として再生される仕組みです。これにより、物流の効率性が向上するとともに、資源の有効活用が図られます。

豊富なサイズ展開とコストについて



Replaパレットは標準サイズ1100mm×1200mmのほか、1100mm×1100mmタイプも用意しており、カラーは黒、緑、ベージュと多彩です。また、価格は6,000円(税別)と設定されていますが、数量や仕様によって変動があることがあります。

今後の展望



株式会社esaは、物流業界のCO2排出量が約18%を占める現状を踏まえ、Replaパレットの普及を通じてサステナビリティの向上に取り組むとしています。食品や医薬品など衛生が重視される業界への展開を視野に入れ、レンタルモデル、IoTを活用した管理サービスなど多角的なソリューションを展開予定です。この新しい波が物流業界に、そして広く社会へ良い影響をもたらすことが期待されています。

まとめ



再生プラスチックを活用したパレット「Repla」は、環境負荷の軽減や廃プラスチックの再資源化という観点から非常に重要なプロジェクトです。今後の展開に注目し、持続可能な社会へと進化していくエコ物流の実現を期待したいものです。


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会社情報

会社名
株式会社esa
住所
東京都千代田区大手町2-2-1新大手町ビル3階 0 Club
電話番号
050-1752-6866

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