若手エンジニア育成プロジェクト始動
東京都が運営する「東京デジタルアカデミー」では、2025年度に向けて新たに若手エンジニアコースの受講者募集が開始されました。この取り組みは、昨年度からに引き続き行われるもので、若者たちがIT業界で活躍できるようにサポートすることを目的としています。
プログラムの背景
東京都は、令和4年度に「東京デジタルアカデミー」を初めて開講し、公共機関の職員に対してデジタル技術の研修を行ってきました。しかし、その中で民間の若手エンジニアを育成する必要性も感じ、昨年度より「若手エンジニアコース」を新設しました。
このコースでは、若い世代のキャリア向上と収入増加を後押しし、即戦力となるDX(デジタルトランスフォーメーション)人材を育てることを狙っています。
受講対象者
受講希望者は以下の条件を満たす必要があります。
1. 都内在住の35歳以下で、IT関連企業への就職を希望している方(現在就業中でも可)。
2. IT関連業務の実務経験がある方。
3. 約4ヶ月間のリスキリングプログラムに参加可能な方。
募集人数はおおよそ500名ですが、選考によって決定されます。
コースの詳細
1. リスキリングプログラム
今年度は新たに「AI・機械学習」の分野が加わります。そのほかにも「アプリ開発」「クラウドインフラ」「プロジェクトマネジメント」の領域を学ぶことができ、参加者のスキルやキャリアに応じたプログラムが用意されています。ビジネスの考え方から技術の実践まで、短期集中で学べる内容が充実しています。
受講費用に対しては、最大30万円の助成が行われ、修了後には有償プログラムや資格取得のための費用がカバーされます。
2. コンシェルジュによるサポート
キャリアサポートを専門とするコンシェルジュが、受講者の選択から就業に至るまで一貫して支援します。
3. スキルアップ機会の提供
受講者同士やIT企業で働くエンジニアと交流し、実践的なノウハウを学ぶ機会も設けられています。
4. 就業支援
キャリアコーチングや面接対策、マッチングイベントを通じて、受講者の転職・就職のサポートを行います。また、修了者が力を発揮できるよう、雇用企業に対しても外部研修のための助成が行われます。
申し込み方法
申込期間は令和7年6月2日から8月31日まで。選考結果は登録されたメールアドレスに通知されます。詳細な内容については、以下の事業ウェブサイトをチェックしてください。
東京デジタルアカデミー公式ウェブサイト
さらに、6月上旬から8月下旬の間にはオンライン説明会も開催されますので、こちらもぜひ参加してみてください。
2050東京戦略との関係
このプロジェクトは、東京都の「2050東京戦略」の一環として位置づけられており、「都政のQOS(Quality of Service)を更に高める構造改革」の推進に寄与します。将来のデジタル人材育成に向けた重要な取り組みです。
お問合せは東京都デジタルサービス局まで。電話番号: 03-5388-2038