美術館・博物館に行きたい気持ちが高まる若者たちの意識調査結果

調査の背景

美術館や博物館は、芸術や歴史を学ぶ場としてだけでなく、感性を豊かにする経験を提供します。株式会社クロス・マーケティングが行った「美術館・博物館に関する調査（2024年）」は、これらの施設に対する市民の意識を探ったものです。この調査では、全国の20歳から69歳までの男女を対象に、美術館や博物館への興味や行動パターンが明らかになりました。

調査結果の概要

調査によると、美術館や博物館を自発的に訪れる人は約1割程度で、約半数の人々は「誘われれば行く」または「これから行ってみたい」と考えています。また、年齢層によって興味を持つ展示内容に差があり、20代と30代は「おもしろい趣向の企画展」に特に関心が寄せられています。一方、40代は「有名なアーティストの個展」に興味を示し、50代は貴重な美術品の特別展示を好む傾向があります。

世代別の興味

詳しく見ると、20代と30代の若年層は自由でクリエイティブなアプローチを楽しむ企画展に興味があるようです。その反面、40代は国際的に著名なアーティストの作品に対して強い関心を示しており、日本のアーティストの展示にも注目しています。50代では、めったにお目にかかれない貴重な美術品の展示が特に評価されていることがわかります。

美術館・博物館に対する思い

美術館や博物館に対する意見としては、「気に入った作品をじっくり見る」「一人で自由に鑑賞」することが多く、訪問の意義を感じている声が見受けられます。また、50代は旅先での美術館訪問を重要視し、他の美術館の情報をチェックするなど、精力的な姿勢が伺えます。これにより、年齢を問わず美術館や博物館が文化的な財産であるとの認識が広まりつつあるようです。