スカパーJSATグループが描く宇宙の未来
2025年5月29日、スカパーJSAT株式会社の執行役員常務、石井満氏を講師に迎え、JPI(日本計画研究所)が主催するセミナーが開催される。このセミナーでは、スカパーJSATグループが行ってきた宇宙安全保障への取り組みと、将来の展望について詳しく解説される。
宇宙の戦略的重要性
近年、宇宙は単なる科学技術の舞台にとどまらず、戦争の新たな戦場として注目を集めている。スカパーJSATグループは、1989年から衛星通信事業を展開し、現在までの35年間、日本国内での安全保障に貢献してきた。その中で得た経験を基に、宇宙を利用して「つなぐ」「とらえる」「まもる」という三つの観点から安全保障を強化していく方針である。
具体的な取り組み例
- - つなぐ: 光データ中継衛星や高高度プラットフォーム(HAPS)を利用して、陸海空の3つの領域における通信のさらなる強化を目指す。
- - とらえる: SAR(合成開口レーダー)やハイパースペクトルのデータ収集技術を駆使し、より精度の高い情報収集を実現する。
- - まもる: 宇宙空間での安全を確保するため、SSA(宇宙状況把握)衛星や、量子鍵配送衛星を使用した新たなセキュリティ技術を開発。
セミナーの概要
本講演では、スカパーJSATグループの現状および、これまでの取り組みを踏まえた将来構想について、以下の項目が取り上げられる。
1. スカパーJSATグループの現状
2. 安全保障への貢献
- 【つなぐ】: 衛星通信の運用
- 【とらえる】: 衛星データの提供
3. 将来に向けた構想
- 光データ中継衛星や次世代衛星の運用
- 地上局の強化
- デブリ除去衛星の開発
4. 質疑応答セッション
5. 名刺交換・交流会
参加者には、講師や他の受講者とのネットワーキングの機会も用意されており、ビジネスの新たな展開に役立つ情報交換が期待できる。また、セミナー後もアーカイブ配信を利用可能で、受講者の都合に合わせて何度でも視聴できる。
受講方法と費用
セミナーは会場受講、ライブ配信、アーカイブ配信から選択可能で、受講料は通常1名37,550円(税込)だが、社内・関連会社の複数名での申し込み時には割引が適用される。また、地方公共団体に所属する方にも特別料金が設けられている。
参加を希望する方は、
こちらから詳細を確認し申し込みが可能。
このセミナーを通じて、参加者は宇宙安全保障の最新の動向を知るとともに、自らのビジネス領域に役立つヒントを得られる絶好の機会となるだろう。