恵水流生監督の短編映画『Family And War』がカンヌ映画祭に登場
2025年のカンヌ国際映画祭にて、恵水流生の最新作『Family And War』がショートフィルムコーナーでの上映が決定しました。この作品は、私たちが抱える争いの本質に光を当て、戦場の兵士たちと家族間の口論を重ね合わせて描いています。
映画のテーマ
この短編映画では、争いの起源が意外にも私たちの日常に近いところにあるのではないかという問いを提示しています。大きな対立を扱うのではなく、最も身近な関係、つまり「家族」という単位に焦点を当てることで、理解し合いたくても傷つけ合ってしまう人々の感情に迫ります。戦争とは無関係と思える場所での争いの根底には、実は深い繋がりが存在するかもしれません。その可能性を静かに探る映画となっています。
撮影地とキャスト
本作の撮影は神奈川県小田原市の森で行われました。自然の中で響く銃声や水の音、朝の光が印象的な映像を生み出し、観る者をリアルと幻想の境界へと誘います。主演には実力派俳優の伊藤慶徳が登場。彼の多彩な演技力が物語を引き立てています。伊藤は舞台を起点にキャリアを積み、様々なキャラクターに挑戦してきた俳優です。
あらすじ
物語は森の中、川辺で対峙する兵士たちの姿から始まります。その様子を遠くから見つめる少年・ヤマトの視点を通じて、響く銃声とその後の沈黙の意味が問われます。ヤマトの瞳には憎しみと希望が映り、兵士たちの運命を見守ります。
監督からのメッセージ
監督の恵水流生は、「争いは遠くの誰かの話ではなく、実は身近な場所から発生していることがある。家族の間にあるわかりあえなさと、世界での争いはどこかつながっているのだと思います。この映画は、その痛みと希望の間を歩く作品です」とコメントしています。
上映情報
- - タイトル: 『Family And War』
- - 監督・脚本: 恵水流生
- - 製作会社: emir heart inc.
- - キャスト: 伊藤慶徳、蓮尾たかせ、七海悠貴、古川時男
- - 上映時間: 約14分
- - 映像フォーマット: 16mmフィルム
この作品には、注目の俳優や美しい映像が融合し、視聴者に深い思索を促します。恵水監督の視点から紡がれた物語がどのように評価されるのか、今から期待が高まります。ぜひ、カンヌ国際映画祭でのこの素晴らしい作品をチェックしてみてください。
お問い合わせ
取材およびご興味のある方は、製作会社のemir heart inc.(小雪)までお問い合わせください。
私たちの身近な争いというテーマに、心を揺さぶられることでしょう。