株式会社Vが制作したVRChat上の3Dワールド「島根県江津市石見神楽『大蛇』」が話題を呼んでいます。このワールドは伝統芸能である石見神楽をバーチャル空間で体験できるもので、公開からわずか1週間で10,000人を超える来場者を記録。江津市の人口の約半数に相当するこの数は、石見神楽の人気を物語っています。
体験型の文化発信
このメタバースワールドでは、須佐之男命と八岐大蛇の神話を再現した舞台を観客席からも楽しむことができます。圧倒的な没入感とリアルな文化表現が評価され、国内外の多くのユーザーが訪れました。特に、利用者は様々な視点から伝説の名場面を体感できるのが魅力です。
大阪・関西万博での展示
さらに、2025年の「大阪・関西万博 地方創生SDGsフェス」にも参加し、江津市ブースで本プロジェクトを紹介しました。実際の衣装とVR体験が融合され、来場者から好評を得るなど、現地でのリアルな体験も創出されています。このように、伝統文化がデジタルな空間で再現されることによって、より多くの人々にその魅力を伝えられています。
伝統の再現と新たな挑戦
「石見神楽波子社中」の協力のもと、江津市現地でのフルトラ撮影を行い、伝統芸能が持つ美しさと神秘性を忠実に再現。このプロジェクトは、「東京から最も遠いまち」とされる江津市が地域文化の発信基地として注目を集める一助となっており、メタバースの新たな活用が期待されます。地方創生と伝統文化が手を組むことで、今後どのような可能性が広がるのか、目が離せません。
特設サイトからは、VR配信やアバター用の衣装(「鐘馗」「疫神」)の無償配布も行っており、多くのユーザーが手軽にアクセスできる仕組みになっていますので、ぜひ一度体験してみてください。さらに、株式会社Vは今後もメタバース技術を駆使し、新たな地域文化の維持と発展を目指す方針です。
このように、ネットの世界がリアルな文化をどのように広げていくのか、期待が集まります。
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