シェアサイクル再配置支援
2026-08-20 10:27:52

シェアサイクルの再配置をデータで支援する新手法、千葉市で実証

シェアサイクルの新たな再配置手法の開発


最近、東京大学と三井不動産株式会社、OpenStreet株式会社の共同研究チームが、シェアサイクルの再配置をデータを基に支援する新しい手法を発表しました。シェアサイクルは、公共交通を補完する便利な移動手段として広く利用されていますが、その運用にはさまざまな課題があります。特に、各ステーションには設置可能な自転車の上限があるため、空車や満車によって貸出や返却ができない事態が頻繁に発生しています。これが「機会損失」と呼ばれる問題を引き起こしているのです。この問題を改善するためには、シェアサイクルの車両をどのように再配置すべきかが重要な課題になっていました。

中央集権型と分散型のハイブリッドモデル


従来の手法では、計算リソースが必要な複雑な最適化が行われていましたが、実際の運用現場では状況が刻々と変化するため、スタッフの経験に頼る運用が続いていました。しかし本研究チームは新しいハイブリッド型の枠組みを提案しました。この手法では、「どのステーションの台数をどれだけ増減させるか」という判断は中央のデータ分析によって支援し、「どう動かすか」という実際の運用は現場のスタッフに裁量を与えるというものです。具体的には、過去のデータを分析し、各ステーションの需要パターンを5類型に分類。これに基づいて2時間ごとの「目標台数」とその優先順位を算出します。現場スタッフは、この情報を参考にしながら、実際に台数をどう動かすかを決定するのです。

千葉市での実証実験


この新手法は、千葉市内のHELLO CYCLINGのネットワークを使って、2週間の実証運用が行われました。実験期間中、移動後6時間以内での貸出や返却の失敗をどれだけ防げたのかを示す「再配置1台あたりの機会損失回避」の評価指標が用いられました。その結果、この提案手法では0.583台/回の返却側、0.563台/回の貸出側で従来の手法を上回りました。特に、再配置の指示に基づいて実行された場合、その数字はさらに高く、全体で76%の指示遵守率が確認されました。このように新手法は高い有効性を示し、効率的な再配置を実現しました。

未来への展望


本手法は、決して特定の企業に限定されたものではなく、EVバッテリー交換ステーションや電動キックボードといったさまざまなステーション型のシェアモビリティに応用が可能です。目指すは、「いつでも借りられ、いつでも返せる」という理想的な状態の実現であり、その結果、地域の移動利便性の向上や持続可能なシェアモビリティの運営が期待されています。今後の課題としては、対象ステーションの拡大や季節変動への対応、新規ステーションの設置などが挙げられます。このように、シェアサイクルの利便性向上に向けたデータ活用が進む中、地域社会への貢献が一層期待されます。


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会社情報

会社名
三井不動産株式会社
住所
東京都中央区日本橋室町2丁目1番1号
電話番号

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