最近、日本電気硝子株式会社が実施した防災に関する意識調査によって、私たちの生活に潜む防火対策の盲点が浮き彫りになりました。調査対象は全国の20代から60代の男女600人で、主に彼らの災害リスクや防火対策についての意識を探りました。
調査の結果、7割以上の人が災害に対して不安を感じているものの、火災対策についての認識は不足していることが明らかとなりました。特に、内閣府の発表によると「首都直下地震において、死亡者の約7割が火災による」とされていますが、実に84.8%の人がこの事実を知らないことが驚くべき結果として挙げられています。
災害リスクに対する意識
調査の初めに、参加者には「災害に遭う可能性についてどれくらい不安を感じていますか?」と尋ねられました。その結果、なんと70.2%が「非常に不安」または「やや不安」と答えたのです。なかでも最も多く不安が寄せられたのが「地震」で、その割合は90.3%にも達しました。日本は自然災害が頻発する国であり、その影響を受ける不安が人々の心に根付いていることが反映されています。
防火対策の盲点
続いて、防火に関する意識調査では、34.2%の人が火災に不安を感じているものの、実際に具体的な防火対策を講じている人はわずか5.8%に過ぎないことがわかりました。さらに、家庭の防災対策として最も多く行われているものが「防災バッグや備蓄品の準備」でしたが、火災リスクに軽視されていることが伺えます。
窓ガラスの認識不足
調査では、火災時に窓ガラスが割れることで被害が拡大するリスクについて、75.5%の人が十分に認識していないという結果も示されました。また、住宅購入時に窓の防火性能を確認した人が47.7%に及ぶことも、住まいの選択肢において「窓の防火性能」が盲点であることを示唆しています。確認しなかった理由の多くは、住宅の防火性能を考慮したことがないというものでした。
認識の誤解
さらに、調査では、「網入りガラスは熱に強い」と誤解している人が47.7%に達しました。しかし、網入りガラスは実際には熱による割れを起こしやすい特性を持つため、このミスコンセプションが火災時の行動にどのような影響を与えるのかが懸念されます。
新たな防災観を提供する「ファイアライト®」
これらの結果から、日本電気硝子が展開する耐熱結晶化ガラス「ファイアライト®」が注目される理由が理解できるでしょう。このガラスは、800℃の高温でも割れない耐熱性を備えています。また、東京消防庁の火災実験でも採用され、その優れた防火性能が幅広く実証されています。今後の住まい選びにおいては、こうした窓の防火性能を重視することが重要です。
防災の日を迎えるにあたり、私たち一人ひとりが災害に対してどのように備え、特に窓の防火対策を再評価することが求められています。家の安全を考えるなら、窓の防火性能も見過ごせない重要な要素です。