脱脂粉乳ユニフォーム
2025-10-09 13:42:29

脱脂粉乳を活用した新たなユニフォームの提案と持続可能性への挑戦

脱脂粉乳を活用した新たなユニフォームの提案と持続可能性への挑戦



近年、ファッション業界では環境に配慮した製品の需要が高まっています。その中でも、脱脂粉乳を繊維にアップサイクルしたユニフォームが、北海道札幌市のミシュラン一つ星レストラン「méli mélo」のサブユニフォームとして採用されたことが話題となっています。この取り組みは、株式会社Blueprint one(ブループリントワン)によるもので、持続可能な一次産業への貢献を目指したプロジェクトの一環です。

脱脂粉乳とバターの関係



バターを製造する過程で大量に生成される脱脂粉乳。この副産物は、バターの需要が高まる中でその使用法に悩む現状があります。実際、バター1キロの生産に対し、脱脂粉乳は2キロが生まれます。しかし、国内での脱脂粉乳の消費は伸び悩んでおり、在庫が積み上がることで酪農業界に負担をかけています。これが、酪農の持続可能性を脅かす要因にもなっています。

持続可能なユニフォームの採用



脱脂粉乳を原料としたスタイリッシュなTシャツが採用された背景には、飲食業界における立場を活かした持続可能性の向上があります。日本の酪農業界に長年の問題を抱える中、飲食業界と酪農業界が協力する意義が求められています。今回は、メリメロの佐藤オーナーシェフがこの問題に寄り添い、サブユニフォームでのコラボレーションを決定しました。

シェフの想い



佐藤氏は「日々の料理でバターを多く使う我々料理人が、脱脂粉乳が蓄積される現実を知り、どのようにその課題に向き合っていくかが重要だ」と語ります。ユニフォームを通じて、脱脂粉乳の存在を広く知ってもらい、酪農業界への理解と支援を深めていくことを目指しています。

経済的および環境的メリット



ブループリントワンが展開するこのユニフォームは、撥水効果を持つことで飲食店にとっての経済的メリットも多いと言われています。
  • - コスト削減: 洗濯の頻度が減少し、洗剤や水道代にかかる費用が削減できます。撥水生地のため、汚れが染み込みにくく、清潔感も保たれやすいです。
  • - 環境への配慮: 洗濯回数を減少させることで、水資源やエネルギーの節約に繋がり、廃棄物の発生を抑えることにも寄与しています。これは、持続可能なライフスタイルを支える一歩でもあります。

今後の展開



ブループリントワンは今回のサブユニフォーム採用を皮切りに、さらに多くの事業活動を計画しています。次なる展開として、コックコートやテーブルクロスといった、飲食業界に貢献できるアイテムを取り入れる予定です。

まとめ



脱脂粉乳を活用したユニフォームは単なる衣類ではありません。食文化の未来を視野に入れた持続可能な取り組みの一環です。今後も、飲食業界との協力を進めながら、食の循環を守るための新たなモデルケースとして注目されるでしょう。経済・環境両面からのアプローチで、脱脂粉乳の新たな活用法を探るこの試みは、より持続可能な社会を実現する大きな一歩となることが期待されます。


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会社情報

会社名
株式会社Blueprint one
住所
東京都港区北青山3-6-7青山パラシオタワー11F
電話番号
03-5778-5298

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