タイ料理の多様性を体験する一冊
イカロス出版が手掛ける新刊『タイ味紀行 知られざる“おいしい”を訪ねて』が2024年9月19日にリリースされます。この本は、タイの料理を通じてその文化の奥深さを体感することができるルポエッセイです。著者の岡本麻里さんが、タイの北から南までを旅し、多彩な「タイの味」を訪ねる様子が鮮明に描かれています。
タイ料理の魅力を発見する旅
しょっぱさ、甘さ、酸味、辛さ、旨み、爽やかさ。これらが絶妙に混ざり合った「タイの味」は、食文化の多様性を象徴しています。この魅力に惹かれた著者は、タイ全土を旅し、地元の人々がどのようにその料理を作り込んでいるのか、また、どのような食材が使われているのかを探求しています。
特にナンプラーやガピといった調味料、発酵食品、そして地方の名物料理に注目し、著者独自の観点から紹介。最近では失われつつある昔ながらの製法や、周辺国からの影響を受けた風味豊かな食文化にも触れられています。また、著名な料理だけでなく、あまり知られていない料理や食材の魅力も再発見できるのが本書の特徴です。
読者におすすめの一冊
本書は特に次のような方々におすすめです。タイが好きな人、タイ料理に興味がある人、異文化の食文化を探求したい人、そして新たな旅行のテーマを探している方々にぴったりです。読み応えのある内容に加えて、写真も豊富に収録されているため、まるでタイを旅行しているかのような感覚を得られるでしょう。
本書の構成
この書籍は、タイ各地の特色を生かした構成で、以下のような章立てになっています。
- - タイ全体/北部/イサーン/中部/南部
- - 調味料の章:ナンプラーやガピ、プラーラーなど
- - 各地のご飯の章:ガイ・ヤーン、カーオ・ヤムなど
- - 食材の章:トゥアナオ、プラーケムなど
- - 甘いものと飲みものの章:ヤシ砂糖、カノム・ターンなど
- - 祭りと行事のご飯の章:マラップ、カオトムなど
各章では、各料理の独自性に加えて、その背景にあるストーリーも描かれています。タイの各地域に伝わる特色ある料理や文化を知ることで、食を通じた理解が深まることは間違いありません。
著者プロフィール
岡本麻里さんは大学時代にバックパック旅行を始め、19歳でタイを訪れたことがきっかけでその魅力に引き込まれました。以降、タイで多年にわたり生活し、料理や文化について掘り下げています。彼女の観察眼と情熱が詰まった本書は、タイ×食文化の魅力を存分に伝える内容になっています。
書誌情報
- - 書名: タイ味紀行 知られざる“おいしい”を訪ねて
- - 著者: 岡本麻里
- - 発売日: 2024年9月19日
- - 仕様: A5判/128ページ/オールカラー
- - 定価: 1870円(本体1700円+税10%)
- - ISBN: 978-4-8022-1492-6
この本は、タイ料理の魅力をさらに深く知りたい人や新たな旅のインスピレーションを得たい人には、ぜひ手に取っていただきたい一冊です。はるか遠くのタイの食文化を、あなたの手元に届けてくれることでしょう。