ユニフライの成果
2024-11-27 17:48:24

テラドローン子会社ユニフライ、無人航空機の安全運航を支える新技術を発表

ユニフライの『Certiflightプロジェクト』がもたらす未来



テラドローン株式会社の子会社であるユニフライは、ベルギーに拠点を置き、無人航空機(UAS)の運航管理技術をリードする企業として知られています。最近、同社は『Certiflightプロジェクト』が2周年を迎え、その進展について発表しました。このプロジェクトは、2022年の開始以来、無人航空機のトラフィック管理に重要な役割を果たしており、2024年11月からは実証実験のフェーズに移行する予定です。

Certiflightプロジェクトとは



Certiflightは、低空域における無人機と一般航空機の運航を安全かつ効率的に管理するための新たな取り組みです。特に注目すべきは、欧州の全地球測位衛星システムであるGalileo衛星の技術を採用し、ブロックチェーンを用いて飛行データを記録する点です。これにより、飛行データの真正性が保証され、位置情報の改ざんを防ぐことが可能になります。

無人航空機システム(UAS)や一般航空機に搭載される「デジタルEGNSS/IoTデバイス」は、リアルタイムでのデータ送信を実現し、パイロットは手軽にデータを確認・検証できるようになります。このように、Certiflightプロジェクトは、無人機の運航が見える化され、より安全な空域を提供することを目指しています。

プロジェクトの進捗と今後の展開



2024年4月には、チェコのプラハで技術的な検証を行い、以下の成果が得られました:
  • - Certiflightデバイスの安全性と信頼性
  • - Galileo衛星のアルゴリズムによる位置情報の精度向上
  • - UTMとサービスサプライヤーの連携強化。これにより、2024年11月から開始される実証実験には、電線点検、農業、物流、空港点検、港湾監視など多岐にわたる用例が含まれます。

特に、ユニフライは港湾監視に特化したシナリオに参加し、実際の港湾エリアでのリアルタイム実証実験を行います。これにより、環境モニタリングやセキュリティー強化を図ることが期待されています。実験では、認証済みの飛行データをリアルタイムで可視化し、オペレーションレポートの生成、自動飛行ログブックの作成を通じて、飛行データの信頼性を確保します。

ユニフライのビジョン



ユニフライのCEO、アンドレス・ヴァン・サルム氏は、Certiflightプロジェクトを通じて無人航空機と一般航空機が飛行する空域の安全性を確保する重要な一歩であると述べています。ブロックチェーン技術やEGNSS、IoTを駆使し、データの透明性と信頼性を向上させるこの取り組みは、航空業界において新たな基準を築くことが期待されています。

彼は、空域の安全性をUTM技術で支える今後のビジョンを強調し、さらなる進展を目指していることを明かしました。ユニフライの取り組みは、ドローン産業の成長を支えながら、商業用途における重要なアプリケーションを提供することで、社会全体の空域運営に貢献することが見込まれます。

まとめ



テラドローンの子会社、ユニフライによる『Certiflightプロジェクト』は、無人航空機の安全運航を実現するための最前線に位置しています。新しい技術の導入により、空域の安全性が高まることで、今後ますます多くの分野でドローンの利用が進むことが期待されます。テラドローンとユニフライのパートナーシップがどのように空の未来を変えていくのか、引き続き注視していきたいものです。


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会社情報

会社名
Terra Drone株式会社
住所
東京都渋谷区渋谷2丁目12-19 東建インターナショナルビル
電話番号
03-6419-7193

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