ラグビー元日本代表・田中史朗の熱い思いとオータム・ネーションズシリーズ

11月2日（土）に幕を開ける「ラグビーテストマッチ 2024 オータム・ネーションズシリーズ」。北半球と南半球の強豪国が激突し、世界のラグビーを牽引する試合が行われます。全21試合がWOWOWでライブ配信されるこのシリーズに向け、元日本代表SHの田中史朗氏がその魅力や注目ポイントを語ります。

日本代表の成長を実感

田中さんは「最近、ヨーロッパの国々との試合機会が増えたのはいい傾向」と述べ、日本代表が世界の技術やメンタルを学ぶことができるチャンスを喜んでいます。特に、11月10日（日）のフランス戦、25日（月）のイングランド戦は、エディー・ジョーンズ監督のもとでの総仕上げとして見逃せない試合です。

注目カードと展望

シリーズ初戦である「イングランドvsニュージーランド」について尋ねられると、「この対戦は勝ったり負けたりの興味深い関係。ニュージーランドからは多くの学びが得られる」と分析しました。今年のザ・ラグビーチャンピオンシップでのニュージーランドの苦戦についても触れ、メンバー構成の変化が影響していると指摘しました。

一方で、南アフリカの力強さを認め、アイルランドのスタイルできるだけ多くの国に注目すべきだと語ります。特にアイルランドのラグビーは、日本代表が目指すスタイルの完成形とも言えると高評価。今後の試合では、イタリアとアルゼンチンの対戦も見逃せないようです。

日本代表への期待

日本代表に対しては「努力しているが、今でも取り切れない場面が多い。ディフェンスもばらつきがある」と率直に述べます。その中でも、CTBディラン・ライリー選手のプレーに感心しており、チームとして彼を活かす戦い方を期待しているとのこと。また、SHやSOの役割についても見直しが必要だと感じているようです。

重要な要素と試合の展望

さらに、フランス戦の戦略についても語り、ディフェンスとセットピースが試合のキーポイントになると予想しています。日本代表が試合中にいかに集中力を保ち、ペナルティを避けるかが勝負を分けると強調しました。特に、フランス代表のアントワーヌ・デュポンやトマ・ラモス選手には注意が必要で、彼らへのプレッシャーが試合の鍵となります。

今後の期待とメッセージ

オータム・ネーションズシリーズは、各国がプライドをかけて戦う舞台です。田中さんは「それぞれの国に特色があり、見る楽しみがあります。日本代表にも注目してほしい」と語り、勝利を心から願っています。彼の思いは、日本のラグビーファン全体の期待にも繋がっており、今後の試合で自らの力を示し、勝利の喜びを分かち合うことを願っています。この秋のラグビーにぜひご注目ください。