REMAREが提案する廃プラスチックの新たな可能性
愛知県名古屋市に本社を置く株式会社REMAREが、「REMARE PLASTIC STOCK」という新しいサービスを2025年10月20日から提供開始します。このサービスは、廃プラスチックを抱える企業が資源循環を効果的に進められるよう支援するものです。従来のアップサイクルの課題を解決し、企業が持続的なESG経営を実現するための強力なツールとして位置づけられています。
アップサイクルの現状とREMAREの取り組み
気候変動対策や持続可能な社会づくりが叫ばれる中、多くの企業が廃プラスチックのリサイクルに取り組んでいます。しかし、従来の方法では社内での活用にとどまり、外部との連携が難しいといった課題がありました。REMAREは、特にリサイクルが難しいとされる複合プラスチックを100%活用し、意匠性のある内装建材を開発し、実績を重ねています。この経験をもとに、REMARE PLASTIC STOCKを通じて新たな資源循環の可能性を広げようとしているのです。
REMARE PLASTIC STOCKの特徴
「REMARE PLASTIC STOCK」は、企業が抱える廃棄プラスチックから開発した内装建材をオンラインで公開し、建築士や空間デザイナーへの採用を促進するためのプラットフォームです。このシステムでは、再資源化されたマテリアルの魅力を直接伝えることで、内装材への採用機会を増やすことを目指しています。これにより、企業のアップサイクル活動が社内で完結することなく、社会全体へと広がっていくのです。
また、アップサイクルされたプラスチックの量はシステム上で一元管理され、各企業は自社の取り組みによってどれだけのリサイクル量や温室効果ガス削減量を達成できたかを明確に把握できます。
三つの提供価値
1.
魅せる: 再資源化されたマテリアルを写真や物性、加工性とともにカタログ化し、視覚的にアピール。
2.
使う: プラットフォーム上でサンプル請求が可能であり、500社以上の建築士や空間デザイナーとのネットワークを通じて活用先を拡大。
3.
データ化する: リサイクル量やCO₂削減量を素材ごとに記録し、ESG報告にそのまま使用可能。
企業やデザイナーへのメリット
この新サービスは、廃棄プラスチックを扱う企業にとっては、従来はリサイクルが困難だった複合プラスチックの出口を創出し、ESG報告に活用できるデータを得ることができるため、ブランドの強化にも寄与します。建築士や空間デザイナーは、環境データやストーリーを一緒に確認できることで、クライアントへの提案にも説得力が増します。
今後のビジョン
REMAREは、「REMARE PLASTIC STOCK」を通じて企業、自治体、デザイン業界をつなぎ、廃棄物が資源として循環する社会の実現を目指しています。今後は素材の種類や参加企業の拡大、公共施設への導入なども視野に入れ、「続く仕組み」を広げるために努力していくとのこと。持続可能な未来に向けた一歩として、REMAREの新しい挑戦から目が離せません。