低価格で提供される新しいロードバランサ「インクラウドバランサ」の魅力とは

パブリッククラウド向け新サービス「インクラウドバランサ」

アイエフコンフィグ株式会社が、新しいソフトウェアロードバランサ「インクラウドバランサ」の提供を開始しました。この製品は、特にパブリッククラウド環境での負荷分散やフェイルオーバーに対応しており、非常に魅力的です。今回の発表は、クラウド市場が進化する中で、企業にとっての新たな選択肢として注目されています。

「インクラウドバランサ」の特長

このサービスには主に以下の三つの特長があります。まず第一に、専用のアプライアンスを用意する必要がない点です。基本的なIaaSクラウド環境が整っていれば、すぐに利用を開始できるため、導入が非常にスムーズです。

次に、OEMレンタルという形での提供が挙げられます。これにより、クラウドベンダーは在庫リスクを避けながら、「使った分だけ課金」というビジネスモデルに対応できます。これまでのように大規模な投資をすることなく、効率よくサービスを提供できるのは大きなメリットです。

最後に、24時間365日のサポートが含まれている点です。これにより、クラウドやIDC事業者は自社の製品として安心して「インクラウドバランサ」を活用できます。顧客にとっては、物理機器を導入することが難しい場合でも新しいネットワーク構築が可能になるのです。

利用料金と競争力

特に注目したいのが、そのレンタル費用です。低価格の月額20,000円から利用できるため、クラウドサービスを提供する企業にとっては非常に競争力のある選択肢となっています。これまでのロードバランサ市場の価格帯と比べても、リーズナブルに設定されています。

対応プロトコルと環境

「インクラウドバランサ」は、HTTPおよびHTTPSプロトコルに対応しており、L7レベルでの負荷分散も実現しています。URLの文字列やUser-Agentによる振り分けが可能で、SSLサーバ証明書にも対応しているため、安全性も担保されています。また、FreeBSDやLinuxの環境で問題なく動作するため、広範なシステムで利用できるのも魅力です。

動作環境の例

このサービスが使えるクラウド環境には、ニフティクラウドやBIGLOBEクラウドホスティング、ソフトバンクテレコムのホワイトクラウドなどが含まれています。また、Amazon EC2などの大規模クラウドプラットフォームでも利用可能です。

会社概要

アイエフコンフィグ株式会社は東京都練馬区に本社を構え、サーバシステムの開発や運用管理、クラウドコンピューティングに関する技術サポートを提供しています。代表取締役は松岡尚希氏です。

まとめ
「インクラウドバランサ」は、パブリッククラウドの進化に合わせた新しいビジネスモデルを提供するサービス。特に在庫リスク無しで利用できるOEMレンタル方式は、今後のクラウド市場において大きな注目を集めることでしょう。アイエフコンフィグの提供するこのロードバランサは、企業にとっての新たなパートナーになるかもしれません。