三菱地所がIVRyに追加出資、対話型AIで業務効率化を加速
株式会社IVRyは、対話型音声AI SaaS「アイブリー」を展開しており、これを通じて日本の電話業務の効率化やデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進しています。最近、三菱地所株式会社がIVRyに追加出資を行ったことが発表されました。ここでは、その背景やIVRyの取り組みについて詳しく見ていきましょう。
追加出資の背景
三菱地所が運営するコーポレートベンチャーキャピタル“BRICKS FUND TOKYO”は、成長産業の共創を目指して誘致したスタートアップへの投資を行っています。IVRyはこのファンドの既存投資先で、今回が3度目の追加出資となります。この投資は、特に労働人口の減少が深刻化する日本の現状を背景に、企業が対話型AIを活用して業務を効率化する必要があるという認識からスタートしています。
IVRyの取り組みと成果
IVRyは「アイブリー」を通じて、様々な業界の業務の自動化と効率化を実現しています。例えば、クリニックの予約受付や飲食店の予約、そして大手企業のコンタクトセンターにおいてもIVRyのAIが導入されています。現在、47都道府県、97業界以上で急速に普及が進んでおり、T2D3という成長フレームワークを上回るペースでの成長が続いています。このT2D3は、年間経常収益が100万ドルに達してから、その後5年間で72倍に成長することを目指す重要な指標です。
今後の展望
この追加出資によって、IVRyはより一層の成長を目指すことになります。特に、ボイス対話を活用したAI自動応答サービスの可能性は大きく、飲食店の予約や落とし物の対応など、まちにおける多様なコミュニケーションの課題に対応していく考えです。三菱地所グループは、IVRyと連携しながら、そのサービスを全国に展開し、都市におけるコミュニケーションの質を向上させるプロジェクトを進めていく意向を示しています。
株式会社IVRyについて
IVRyは2019年に設立され、東京都港区に本社を置いています。代表取締役の奥西亮賀氏のもと、AI技術を駆使して新しいビジネスモデルの開発に挑んでいます。公式ウェブサイトは
こちらです。
BRICKS FUND TOKYOとは
BRICKS FUND TOKYOは、社会課題の解決や産業構造の改革を目指すスタートアップに対して中長期的な視点での投資を行う三菱地所のCVCファンドです。詳細は
公式サイトをご覧ください。
このように、対話型AIを用いた業務効率化は、今後のビジネス環境において重要な役割を果たすことが期待されています。IVRyの成長と三菱地所グループの支援によって、これからのコミュニケーションはどのように進化していくのでしょうか。