色とりどりの“異彩”を持つ「しあわせ多彩区」始動
東京都品川区では、公共ブランディングの専門家である株式会社ヘラルボニーと連携し、新たに「しあわせ多彩区」というブランドメッセージとロゴデザインを発表しました。これは、地域に暮らす3,538名の区民の意見をもとに、未来を見据えた公共空間をどう形作っていくかを思索する実験的な取り組みです。
多様性を尊重したまちづくり
近年、居住地や働き方の選択肢が多様化する中で、品川区もまた「選ばれ続けるまち」を目指す新たな都市ブランディングに着手しました。これは区民や企業など、地域に関わるすべての人と理想の姿を共有し「品川区だからこそ良い」と感じてもらえる価値を創造するためのものです。
このプロジェクトは、区民の意見をもとに「選ばれ続けるまち」を考えることから始まりました。その結果、広がりある個性が共存し、かつ受容される品川の姿が浮かび上がりました。区民の声からは、寛容で多様性を受け入れるまちへの期待感も表れています。
ブランドメッセージとロゴデザインの意義
新しいブランドメッセージは、「あらゆる人が自分らしく生きがいを持ち、それぞれの個性が尊重される、寛容で多様なまちへ進んでいきたい」という品川区の想いが込められています。このメッセージは、異なる個性が共鳴し、互いに理解し合うことを促すものです。
さらに、ロゴデザインは品川区の形状をベースに、東西南北から集まる線が施されています。このデザインは、交通の要所である品川の特性を反映し、交流の中で尊重される多様性を象徴しています。
アーティスト岡部志士さんの役割
プロジェクトにおいては、作家の岡部志士さんが描き下ろしたアート「Yay Yay Shinagawa 2025」を採用。鮮やかな色合いが重なり合うその表現は、地域ごとの多様性と個性を表しています。志士さんは、自分の制作を遊びとして捉え、それを通じて皆と共有していくことに喜びを感じています。
品川区長からのメッセージ
森澤区長は、この取り組みを通じて、「しあわせ多彩区」というブランドメッセージが、地域の全ての人々の多彩な個性を引き出し、共に幸せを感じることができる街づくりに貢献することを願っています。この新たなブランディングが、品川区の未来を明るく照らす一助となることを期待しています。
結論
品川区が展開する「しあわせ多彩区」は、多様性を活かし、地域に新たな価値を提供する取り組みです。これからの品川区の発展に寄与するこのメッセージとロゴデザインがどのように育まれていくのか、注目が集まります。