日本初上陸のオルタナティブアルコール
近年、ノンアルコール飲料の市場が注目を集めていますが、その最前線ともいえる『オルタナティブアルコール』が日本に初めて上陸しました。このトレンドは、特にロンドンで人気を博しており、酒離れが進む現代にふさわしい新しい飲み方として期待されています。
オルタナティブアルコールとは?
オルタナティブアルコールとは、アルコール成分が含まれないか、非常に少ない飲料のことを指します。最近の調査によると、ロンドン在住の成人の約20%が禁酒を選択していると言われています。禁酒の理由には、宗教的な背景や健康への配慮が多く、さらにはQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上を求める声がその背景にあります。こうした状況を打開する新しい選択肢として、オルタナティブアルコールが生まれました。
輸入第一弾となる『シュラブ』
株式会社アルト・アルコが日本に初めて輸入するのは、オスマン帝国に起源を持つ伝統的な飲料『シュラブ』です。シュラブは、フルーツビネガーにボタニカルや果実を添加してフレーバー付けした飲料で、1747年に発表された『ジェントルマンズ・マガジン』にその名が初めて確認されました。特有のまろやかさと際立つ酸味が特徴で、飲む人を虜にする魅力を持っています。
シュラブのラインアップ
シュラブの商品ラインアップは以下の4種類です。すべて、独自のフレーバーが楽しめる魅力的な飲料です。
- - シュラブ・オリジナル:アニスを用い、アブサンを思わせる複雑なテイスト。
- - シュラブ・ライム&ジュニパー:ジントニックにインスパイアされた、さっぱりとした味わい。
- - シュラブ・オレンジ&ジンジャー:キュラソーの風味にジンジャーがアクセント!
- - シュラブ・アップル&シナモン:ラベンダーを使った華やかなフレーバー。
さらに、今後はロンドン製ノンアルコールジンや南アフリカのオーガニック原料を使用したノンアルコール・ジントニック、ドイツ製のノンアルコールワインなども続々と販売予定です。
日本市場の変化
最近の日本において、20代の若者のうち飲酒習慣がある人の割合はわずか15%に満たないと言われています。これは近年の酒類消費の減少トレンドを受けたもので、過去のピーク時から20%近くの減少が見受けられます。この背景には、健康意識の高まりやライフスタイルの変化が強く反映されています。
そのため、従来のノンアルコール飲料に代わり、オルタナティブアルコールの人気がこれから一層高まっていくことは間違いありません。世界中で注目を集めるこの新たな飲料ジャンルが、日本でどのように受け入れられていくのか、今後の展開に期待が高まります。