AIで進化する鉄道技術
2025-09-04 12:29:28

生成AIを活用した鉄道信号制御システムの特許調査事例

生成AIと鉄道信号制御の新たな試み



2023年、リーガルテック株式会社(東京港区)が提供する特許調査・発明抽出プラットフォーム「MyTokkyo.Ai」が、鉄道事業者の次世代信号制御システムの開発において重要な役割を果たしました。

鉄道事業者の革新


国内の大手鉄道事業者(社名非公開)は、都市鉄道の輸送効率を向上させるため、従来の固定閉塞方式から無線式列車制御(CBTC)へと進化を遂げる研究を進めていましたが、ここにはいくつかの課題がありました。それは「通信遅延による安全性の確保」と「既存設備との互換性」です。

MyTokko.Aiの活用


同社の研究者たちは、MyTokkyo.Aiを用いて、CBTCでの通信遅延対策技術、冗長化プロトコル、信号システムと車両装置の協調制御に関する関連特許を迅速に抽出しました。このプロセスにより、過去の国内外特許情報をもとに実用的な代替設計案を短時間で把握し、さらなる研究テーマを明確にすることができました。

知財部門が果たす役割


加えて、知財部門もMyTokkyo.Aiを活用しました。研究者が提示したシステム構成案に基づき、先行技術とのクレーム差異を整理し、出願クレーム案もいくつか生成しました。その中でも特に「遅延補正アルゴリズム」と「信号切替時のフェイルセーフ処理」の技術的な優位点を際立たせることができました。このように、調査からクレーム検討までを効率化することで、両部門間の迅速な連携が可能となりました。

将来のビジョン


この取り組みは、鉄道の信号制御システム分野において、AIがどのように研究開発から特許出願までのプロセスで有効に機能するかを示す重要なケーススタディとなります。リーガルテック社は、今後もインフラ建設やMaaS、ICカード、都市交通、物流など幅広い分野での活用事例を発信し続ける予定です。

この新しいアプローチは、特許技術の調査や発明抽出の必要性が高まる中で重要な一歩となるでしょう。

会社情報


リーガルテック株式会社は2021年3月に設立され、現在の資本金は3億8,000万円です。代表取締役社長の佐々木隆仁氏が、特許調査や発明抽出プラットフォーム「MyTokkyo.Ai」、自社専用AIプラットフォーム「AI IPGenius」、さらには共同開発支援プラットフォーム「リーガルテックVDR」の開発・提供を行っています。

詳しい情報は公式サイトをご覧ください。


画像1

画像2

画像3

会社情報

会社名
リーガルテック株式会社
住所
東京都港区虎ノ門5-13-1虎ノ門40MTビル4F
電話番号
03-5733-5790

トピックス(IT)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。