第5回「TSUTAYAえほん大賞」受賞作品紹介
2023年10月25日、第5回「TSUTAYAえほん大賞」の受賞作品が発表されました。注目の作品は、田中達也さんの『おすしが あるひ たびにでた』が第2位、そしてヨシタケシンスケさんの『ちょっぴりながもち するそうです』が第3位に輝きました。今回は、この二つの絵本について詳しくご紹介します。
第2位『おすしが あるひ たびにでた』
田中達也さんが手がけたこの絵本は、マグロのおすしが旅に出かけるというユニークな物語です。マグロは、目的地であるおすシティを目指して、山や海、さらには砂漠まで冒険を繰り広げます。身近なものを使った見立てによって、砂浜や雪山、砂漠の遺跡が表現されており、子どもたちの想像力をかき立てる作品に仕上がっています。この絵本は、田中達也さんの前作『おすしが ふくを かいにきた』の続編となっています。
今、田中達也さんの見立ての世界を体感できる展覧会も全国各地で開催されています。例えば、北九州の門司港レトロで行われる「MINIATURE LIFE展」では、彼の作品を直接見ることができる貴重な機会となっており、2025年1月まで開催しています。展覧会と絵本を合わせて楽しむことで、より深い理解が得られるでしょう。
第3位『ちょっぴりながもち するそうです』
ヨシタケシンスケさんのこの作品は、心を軽くするおまじないがテーマの絵本です。前作『あつかったら ぬげばいい』や『かみはこんなに くちゃくちゃだけど』に続くこのシリーズは、大人にもおすすめの一冊となっています。たとえば、「こまめにストレッチするとほとぼりがさめやすくなる」といった実用的なアドバイスが、魅力たっぷりのイラストと共に描かれています。忙しい毎日を送る大人たちにとって、ちょっとした心の癒しを与えてくれるでしょう。
特に注目すべきは、11月上旬から書店で登場するヨシタケシンスケ氏描き下ろしのクリスマスカバー付き版です。大切な人への贈り物にも最適で、心温まるプレゼントとしても人気が高そうです。
さらに、ヨシタケ氏の展覧会も開催中で、沖縄や岡山では彼のイラストや立体物、古いコレクションなど約400点が展示されています。展覧会の開催期間も要チェックです。
書店での特別展開
受賞した作品は、11月1日から全国のTSUTAYA・蔦屋書店にて特設コーナーが設けられ、著者による描き下ろしイラストが施されたコーナー展開が行われます。絵本売り場にお立ち寄りの際は、ぜひこちらの特設コーナーもご覧になってはいかがでしょうか。
おわりに
第5回「TSUTAYAえほん大賞」で名を馳せた二作品は、それぞれ異なる魅力を持ち、多くの人々に愛されるでしょう。今後の展開にも期待しつつ、ぜひ手に取ってみてください!