豊島区で始まった無料の父子手帳リーフレット配布
一般社団法人Daddy Support協会が豊島区で新たに制作した「父子手帳リーフレット」が2024年9月から、区内の父親に向けて無料配布が行われることとなりました。このリーフレットは妊娠初期から産後までの男性育児支援に特化しており、父親が育児に参加しやすい環境の整備を目指しています。
リーフレットの目的と内容
「豊島区版父子手帳リーフレット」は、元々のオリジナル版に豊島区の情報を加えたもので、男性が育児に関心を持ち、積極的に参加するための一助となることを目的としています。
このリーフレットでは、妊娠から育児までの流れが時系列で整理されており、妊娠期に知っておくべき情報や注意点が含まれています。また、「ダディ・アクション」として育児に必要な具体的な行動や、妊娠期から育児に向けて心構えを持つことの大切さについても触れています。
男性育児の現状
厚生労働省の調査によれば、男性の育児休暇取得率は2023年度に30.1%に達し、前年の17.13%から大幅に上昇しました。しかし、周囲の環境がなかなか追いついておらず、多くの父親が育児に関する実践的な情報に困っているのが現状です。そのため、リーフレットは父親が抱える不安を軽減し、育児に対する予備知識を提供することが期待されています。
リーフレットの配布先
リーフレットは池袋保健所、長崎健康相談所、東部・西部子ども家庭支援センター、豊島区役所内の子育てインフォメーションなどで配布されます。これにより、手軽にリーフレットを手に入れることができ、男性育児支援に資する情報を得るチャンスが広がります。
Daddy Support協会の取り組み
Daddy Support協会は、父親と専門家による連携を強化し、父親が抱える育児への不安や問題を解決するために様々な取り組みを行っています。代表理事の平野翔大氏は、「妊娠期から父親としての役割を意識してもらうことが重要で、リーフレットがそのきっかけになることを望んでいる」とコメントしています。
将来への期待
妊娠から育児に至るまで、父親に向けた支援が充実することで、全体の育児環境が改善されることが期待されます。特に、父親が早い段階から育児に関与することが、家族全体の健康を守ることにもつながるでしょう。このリーフレットが、多くの父親にとって役立つ情報源となることを願っています。