澁澤倉庫、サステナビリティ・リンク・ボンドを発行
澁澤倉庫株式会社(本社:東京都江東区、取締役社長:大隅毅)は、2025年2月12日に発表したサステナビリティ・リンク・ボンドについて、本日その発行条件を決定したことをお知らせいたします。この新しい債券は、企業の持続可能性を強化する鍵となることでしょう。
発行概要
新たに発行されるのは、澁澤倉庫株式会社第10回無担保社債で、社債間限定同順位特約付きのサステナビリティ・リンク・ボンドです。具体的な詳細は以下の通りです。
- - 発行年限: 5年
- - 発行額: 50億円
- - 利率: 1.538%
- - 条件決定日: 2025年3月6日
- - 払込期日: 2025年3月12日
- - 償還期日: 2030年3月12日
- - 取得格付: A(株式会社日本格付研究所(JCR))
この債券は、持続可能な運営をサポートするために設計されており、営業収益に関連するCO₂排出量の削減を目的としています。具体的には、当社及び国内連結子会社6社の営業収益あたりのCO₂排出量(Scope1+2)を対象としています。
目標とKPI
澁澤倉庫は、2030年度に2019年度比で50%のCO₂削減を目指しており、その達成に向けて2028年度までに46%の削減を目指す具体的な目標を設定しました。この目標に基づくKPIは、環境負荷の低減に貢献するものであり、企業の社会的責任を果たす姿勢を示しています。
さらに、このサステナビリティ・リンク・ボンドには特別な条項があり、2028年度に設定された削減目標(SPT)が未達成の場合、社債発行額の0.1%相当額を環境保全活動に対して寄付することが定められています。これにより、企業としての責任を果たすだけでなく、社会全体の持続可能性にも寄与することを目指しています。
発行の背景
澁澤倉庫は、1897年に創業した会社であり、創業者・渋沢栄一の精神を受け継ぎ、社会貢献を重視した事業運営を行っています。この理念のもと、持続可能な社会の実現に向けて革新的な取り組みを行っており、本社債の発行はその一環として位置づけられています。
この新債券は、みずほ証券と野村證券が主幹事を務めており、みずほ証券がストラクチャリング・エージェントとして役割を果たしています。また、債券の第三者評価は株式会社日本格付研究所(JCR)が担当し、その信頼性を高めています。
まとめ
澁澤倉庫の新しいサステナビリティ・リンク・ボンドの発行は、持続可能なビジネス慣行を促進するための重要な一歩です。この取り組みを通じて、企業は環境への配慮と経済的な成長の両立を図っていきます。今後も澁澤倉庫の動向に注目していきたいと思います。