湿板写真に新たな光を当てる「NUN」プロジェクトのスタート
現代のデジタル写真が溢れる中で、本当に「今」を捉えているのかという疑問が生まれたことから、湿板写真のプロジェクト「NUN」が誕生しました。アートフォトグラファーの本間日呂志がこのプロジェクトを推進し、写真の本質に迫ります。
「NUN」とは何か?
プロジェクト名の「NUN」はエスペラント語で「今」を意味します。湿板写真は感光膜を塗布したガラス板に画像を定着させる技術で、削除や再撮影ができず、一瞬の真実を反映します。このプロジェクトでは、その儚い瞬間をしっかりと捉え、未来へと伝える試みが進められています。
湿板写真の背景
湿板写真という技法は、1951年にイギリスで発明され、江戸時代には日本にも伝わりました。当時の歴史的人物の肖像を多く残したこの技法は、今なお独自の魅力を放っています。写真はすべて手作業で行われ、撮影された画像は時間が経っても色褪せずに存在します。これにより、1枚の写真が持つ意味や価値がより深まっていると言えるでしょう。
プロジェクトの展望
「NUN」プロジェクトは、2014年5月15日に始動し、同日から原宿にて湿板肖像写真展が開催されます。本間日呂志を中心に集まったクリエイターたちが、確かな技術と情熱をもってこの展覧会を支えています。オープニングパーティも開催され、様々な方々にその魅力を直接体験してもらう機会を提供します。
参加メンバーと役割
本間日呂志は、ファッションやポートレートを中心に多くの媒体で活動する実力派フォトグラファーであり、海外からも高い評価を得ています。また、NUNプロジェクトにはデザインやPRを担当するPUDDLE株式会社が参加し、さらなる広がりを目指しています。プロジェクトマネジメントは株式会社number9が担当し、多様なクリエイターとコラボレーションを進めています。
湿板写真展の詳細
- - 期間:2014年5月15日(木)〜18日(日) 11:30〜23:00
- - 場所:原宿IKI-BA(イキバ)
- - 住所:東京都渋谷区神宮前3丁目21-17
- - 展示内容:ポートレートを主体とした湿板写真展示【URL】:IKI-BA
このプロジェクトが、写真表現の新たなスタンダードを探る旅の第一歩となることを期待しています。湿板写真の奥深い世界に触れることで、私たちも「今」を見つめ直すきっかけが得られることでしょう。プロジェクトの成功を祈りながら、今後の展開にも注目していきたいと思います。