障がい者の社会参画を実現する『ONEGAME』の取り組み
2025年9月、全国に新たなeスポーツ施設『ONEGAME』が開設されます。株式会社ワンライフが運営するこの施設は、障がい者がeスポーツを通して自信を持ち、自らのキャリアを拡大することを目指しています。特に、これまで福祉施設において利用されてこなかったeスポーツという新しい領域に挑戦することで、多くの可能性を拓くことができると期待されています。
新しい選択肢を提供する『ONEGAME』
『ONEGAME』は、障がい者がそれぞれの個性を活かして楽しく学べる環境を提供し、就労支援を行っています。同施設では、eスポーツに必要なスキルを磨ける専門的なカリキュラムや設備が整っており、プロのコーチから直接指導を受けることが可能です。
施設の利用者は、選手、イベント運営、実況解説の3つの専門コースから自分の興味に合ったものを選びます。ゲームの世界での経験を通じて、就業に向けてのスキルを身につけることができるのです。
3種の専門コース
1.
選手コース では、利用者が自分の実力を可視化できる仕組みが導入されています。これは、一定の課題をクリアすることでランクが上がるシステムで、自身の成長を実感しながらプレイ技術を向上させることが可能です。
2.
実況解説MCコース では、発声技術や言葉の表現力を学びます。自らの声でゲーム実況を行い、言葉の楽しさを実感しながら積極的にコミュニケーション能力を磨くことができます。
3.
イベントコース の講座では、イベント企画や運営に必要な知識を学びます。実際のイベント設営に参加することにより、企画力や技術力が養われます。
利用者の声
『ONEGAME』を利用している方々は、それぞれが自分の目標に対して前向きに取り組んでいます。選手コースに参加しているUさん(20代男性)は、設備が整っていることに驚き、趣味を通じて交流できる仲間がいることで新たな楽しみを見つけています。実況解説MCコースに参加するEさん(20代女性)は、以前は声を出すことに苦労していましたが、このコースを通じて自信を持てるようになったと語ります。
Nさん(40代男性)はイベントコースで学ぶ楽しさに興奮しています。音楽を愛する彼は、音響の現場での経験から多くのことを学び、非常に満足しています。
eスポーツ市場の拡大と参加の意義
eスポーツは、今や1000億円を超える市場となり、世界中で注目を浴びています。大会が盛況に行われ、多くの競技者がプロとして活躍する中で、eスポーツは障がい者にとっても新たな舞台を提供する可能性を秘めています。この新しい環境において、健常者と対等に戦い、共に成長できる機会が広がっているのです。
今後の展開とフランチャイズの可能性
『ONEGAME』は現在、全国的にフランチャイズ加盟を募集中です。これにより、さらに多くの地域で障がい者支援を拡大し、その活動を推進することが期待されています。障がい者福祉が新たな形での発展を遂げる中、「ONEGAME」はその中心的な役割を果たすでしょう。
まとめ
株式会社ワンライフの『ONEGAME』は、障がい者が自分の可能性に挑戦できる新しい学びの場を提供します。eスポーツを通じて自己実現を目指すその姿勢は、多くの人に勇気と希望を与えることでしょう。これからも『ONEGAME』の成長とその影響に注目していきたいものです。