山口真文と片倉真由子が織り成すジャズの新境地『Next Standards』

山口真文と片倉真由子、デュオアルバム『Next Standards』の魅力

ジャズ界の巨匠、山口真文が片倉真由子との初のデュオ作『Next Standards』を2025年3月27日にリリースすることが決定しました。この作品は、ジャズの新たなプラットフォーム「Days of Delight」が発表したもので、山口が長年のキャリアの中で初めてのデュオアルバムとなります。彼のテナーサックスによる旋律と、片倉のピアノがどのように絡み合うのか、ファンにとって大きな期待が寄せられています。

『Next Standards』では、1970年代から1980年代にかけてのジャズシーンで多大な影響を与えたアーティストたち、ウェイン・ショーターやハービー・ハンコックといった新主流派による1960年代の楽曲に焦点が当てられています。これらの楽曲を山口がどのように解釈し、表現するのかは、ジャズの歴史を辿る上でも興味深いポイントです。

デュオの魅力

山口と片倉のコンビは、既に息の合った演奏で知られています。特に、彼らの演奏にはスリリングな美しさがあり、聴く人々を引き込む力があります。相互信頼に基づき、相手の音を読み取りながら創り出す即興演奏は、まさにジャズの醍醐味。彼らの共演がこのアルバムにどのような創造性をもたらすのか、リスナーは心躍る思いで待つことでしょう。

ファウンダーでプロデューサーの平野暁臣氏は、「ここに記録されているのは、このふたりにしか生み出すことのできない音楽」とコメントしています。新主流派の楽曲という難題に挑む姿勢は、ただ楽曲を再現するだけでなく、音楽に対する独自のアプローチを投影し、その場で新しい作品を紡ぎ出すクリエイティビティが感じられます。