地域の安全を願う「はまだ灯2025」
2025年10月26日、島根県立大学の学生防犯サークル「しまね防犯サークルSCOT」が開催した「はまだ灯2025」は、地域の安全や防犯を考える重要なイベントです。この行事は、2009年に発生した悲劇的な事件で命を落とした平岡都さんを追悼することを目的としており、故人の冥福を祈るとともに、同じ悲劇が繰り返されないよう、地域全体で防犯への意識を高めることを重視しています。
イベントの内容と参加者の思い
当日は、大学コミュニティプラザに1,700個以上のキャンドルが並べられ、参加者は平岡さんのために静かに祈りを捧げました。また、昨年から引き続き行われている事件をテーマにしたパネル展示も実施され、参加者に過去の出来事を再認識させる場が提供されました。16年が経過した現在でも、多くの人々がこの事件を忘れずにいることを示す重要な場となり、地域の防犯意識を新たに高める機会となりました。
今年は特に地域の人々と協力して制作したペットボトルキャンドルを使用し、その灯りを形作ることで、平和の象徴であるクローバーを象った展示も行いました。この取り組みは、コミュニティの連帯感を高めると同時に、参加者にとっても貴重な体験となったことでしょう。
雨の中でも多くの方が参加し、地域の防犯活動について考える場としての意義が再確認されました。このような取り組みが続けられることで、浜田市の治安が保たれることを願っています。
防犯活動の継続
「しまね防犯サークルSCOT」は、平岡都さんの事件を受けて、2009年に設立されました。サークルの目的は、同じような悲劇を二度と繰り返さないことです。学生主体で動いているこのサークルは、浜田市の安心・安全な地域作りに努めています。
毎週火曜日と金曜日の夕方18時30分からは、大学周辺でのパトロール活動やごみ拾いなどを行っています。また、「はまだ灯」と呼ばれるイベントの運営も手掛け、地域全体で防犯への高い意識を育てるため、さまざまな取り組みを行っています。
このような活動を通じて、サークルメンバーは地域の安全に対する責任感を持ち、実際に行動に移すことで、より良い地域社会を目指しています。これからも「はまだ灯」の活動を継承しつつ、日常のパトロールなどを続けていくことで、誰もが安心して暮らせる浜田市を築いていきたいと考えています。
結び
「はまだ灯2025」は、防犯意識を高める大切なイベントとなりました。今後も地域全体で安全について話し合い、協力して防犯活動を続けることが求められています。みなさんもぜひ、一緒に地域の安全を守っていきましょう。