新たな基盤を支えるEP8000 S1124
株式会社日立製作所が、社会インフラ向けの新たなエンタープライズサーバ「EP8000 S1124」の販売を2023年12月3日から開始することを発表しました。このサーバは、ミッションクリティカルシステムの継続性を支える強靭で柔軟なIT基盤として、可用性、セキュリティ、AI活用に関する処理能力や拡張性を兼ね備えています。
EP8000の進化
「EP8000」は、金融機関や鉄道、電力といった社会インフラ用のシステムや企業の基幹業務において多数の成功事例があります。新モデルでは、計画的なダウンタイムを極小化するための可用性の向上、ランサムウェアなどの脅威に対抗するためのセキュリティ強化、さらには業務処理に対応した性能向上を実現しています。
新しい「Power11」プロセッサを搭載し、高い可用性を実現するためのハードウェア冗長化を強化しました。これにより、障害時やメンテナンス時に業務アプリケーションを停止させることなく、システムを運用できるようになります。これが事業の継続性を大きく向上させる要素となります。
安全なシステムを構築
ランサムウェアなどのサイバー攻撃が激化する現代において、システムとデータの保護はますます重要です。「EP8000 S1124」では、セキュアブートや多世代バックアップ機能によって、万が一の攻撃から重要なデータを確実に守ります。さらに危険な活動を早期に検知できるEDR製品との連携により、迅速なシステム復旧が可能です。
AIへの対応と環境配慮
AI活用が進む中、これに伴って増加する処理量にも対応できる性能向上がなされています。新たなモデルでは、より高いAIアプリケーションの処理能力を備え、エネルギー効率も向上させられるよう配慮されています。これにより、高性能と環境への配慮が同時に実現できます。
ミッションクリティカルシステムへの柔軟な対応
複雑化するミッションクリティカルシステムに対しては、運用負担の軽減が求められます。「EP8000 S1124」は、as a Service型ITプラットフォームHitachi EverFlexとしての機能もあり、顧客の運用負担を軽減するサポートが整っています。システムを利用する際には初期投資を抑えつつ、必要なリソースを柔軟に増強できることも大きな強みです。
今後、日立はこの新しいサーバーを通じて、社会インフラ事業の持続可能性をさらに高めていく方針です。日立の「EP8000 S1124」が業界にもたらす影響は今後の動向に注目です。
おわりに
「EP8000 S1124」は、社会インフラ事業運営における重要な要素としての役割を果たすでしょう。企業や公共機関にとって、安心して運用できるIT基盤は欠かせないものとなっており、日立の新しいサーバはそのニーズに応えています。今後の更なる技術革新に期待が寄せられます。